Episode : 011 ページ11
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翌日から、康二の世話焼きが始まった。
kj「まずは挨拶からやね！」
iw「......康二？マジでいいから、そういうの」
俺の席に来たかと思えば、意気揚々とそんなことを言い始めた。1番知られたらヤバい奴だったかも、と思っていると、康二が俺の肩を叩いた。
kj「あ！ほら来たで！佐久間くんおはよう！」
sk「......っ、康二！おはよ！」
俺と話してた康二がでっかい声でおはようと言うもんだから、一瞬びっくりした様子だったが、相手が康二と分かるとにこやかな笑顔とともに挨拶を返した。
いいなぁ、と思っていると、康二が小声で俺の肩をさらに叩いてくる。
kj「ほら照にぃ！佐久間くんにおはよう言うて！」
iw「ちょっ...康二！いいから！」
ru「佐久間くーん！おはよう！」
sk「ラウ！おはよーピーマンであります！」
俺と康二がそんなことをしている間に、昨日のアイツが視界を遮るように佐久間の前に立って挨拶をした。康二に昨日教えてもらった、名前は確か村上真都ラウール。ベネズエラとのハーフらしく、スタイル抜群のイケメンだが、康二曰く中身は大型犬みたいだと言っていた。
そんな彼は、佐久間と楽しそうに話しながら、チラッとこちらを見た。俺と目が合うと、鋭く睨まれる。
ru「......あ。ねぇ佐久間くん！僕なんか飲み物買いに行きたいから一緒に行こうよ！」
sk「いいよー！じゃあ佐久間さんもなにか買っちゃおっかなぁ」
そう言って、席から離れていく2人の後ろ姿をただ見つめるしかない俺。康二はというと「やっぱりラウール強敵かぁ」なんて1人で呟いていた。
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作者名：翠恋
| 作成日時：2021年10月24日 0時
