Episode : 027 ページ27
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......とはいえ、人生やっぱりいいことばかりは続かないらしい。
「今回の中間を踏まえて、きちんと学期末テストは対策しておくように」
まぁまぁの点数の答案用紙を見つめ、先生の話を右から左へと流す。それなりに成績は良い方だから、別に赤点さえ取らなきゃいいと思ってる。
この学園は、テスト結果が貼り出されるので、テストの答案が返されるといつも廊下が賑やかになる。今日も例外じゃなくて、帰ろうとした俺らを阻むかのように、テスト結果が張り出された掲示板の前には人だかりが出来ていた。
fk「見ろよ、俺と舘さんいい勝負だろ？」
nb「うわ、うざ」
iw「舘さんどうだったの？」
dt「中の上くらいかな。次はもうちょっと成績上げないと、生徒会長選に響きそうだし」
ru「わー！あべちゃんまた1位じゃん！さすがだね！！！」
俺らの会話に被せるかのように大きな声が響く。その方向を見れば、阿部、ラウール、目黒、佐久間の4人が立っていた。不意に目黒と目が合えば、彼は意地悪そうに口を開く。
mm「......やっぱり、こういう頭の良い人についていきたくなりますよね。あべちゃんなら心配ないね」
nb「おい、ちょっとそれどういう意味だよ」
mm「はい？なんすか？」
fk「なんか喧嘩売られてるみたいで超ムカつくんですけどー？」
ru「別に僕ら、ただ思ったこと言っただけですけど？」
お互い、バチバチと火花が散るように睨み合う。その奥にいる佐久間は、どこか悲しそうな顔をしていた。
直感的に、そんな顔嫌だなって思った。
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作者名：翠恋
| 作成日時：2021年10月24日 0時
