同級生 × 赤色 ページ1
学校の人気者の山田 涼介くんは、いつもたくさんの人に囲まれている
私なんて、足元にも及ばないくらいキラキラした存在で
いつも、遠くから見てるだけだった
・
・
「…うわ、最悪。ロッカーに教科書忘れた…」
「はい!おつかれー笑 もう始まるよ?」
「…ダッシュで行ってくる!」
1階にあるロッカールームに教科書を取りに急ぐ
しかし、努力虚しく鳴り響くチャイムの音ーーーーー。
「「…うわ、遅刻かー…えっ?」」
誰かと声がハモって振り返ると、隣にはなんと山田くんがいた
「えっ…?や、山田くん?!」
「…ねぇ、一緒に、サボっちゃおっか?」
にこやかな笑顔を向けられ、ドキッとした
腕を引かれて向かった先は、立ち入り禁止と書かれた屋上
もちろん今は授業中だし、立ち入り禁止だから誰もいない
「はぁ…はぁ…や、山田くん?あの、授業は…?」
「…やっと、2人きりになれた」
「えっ?」
「あのね、俺、本当はずっと前から…」
2人の間に、風が通った
"Aちゃんと、話してみたかったんだ"
少し頬を赤らめながらはにかむその笑顔に
トキメかない、はずがない
(End...)
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作者名:時雨 | 作成日時:2015年8月6日 22時