サクマと、トンカツ。�� ページ36
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話を聞いてみると、犯人は康二だった。
サクマが康二にトンカツを作るお手伝いをした時に『あぶらくしゃい』と服を脱いだサクマに康二がエプロンを貸してくれたそう。そんで「その格好したら阿部くんも喜ぶで！」なんてはしゃぎながら言ったらしい。
もちろん、康二にとってはただの冗談。だけど、サクマにそんなの分かるわけもなく。
sk『康二言ったもん！あべちゃん、はだかえぷろん、うれしい！！』
ab「いや、サクマ......ちょっと待って...」
これじゃあ、俺が変な性癖のあるやつみたいじゃないか......。
思わず頭を抱えてしまう俺に、サクマは納得いっていない様子で頬をぷくぅっと膨らませる。とりあえず、落ち着いて話をするためにも、サクマには調理を続行させ(嫌がったが服を着せた)、俺はスーツから部屋着へと着替えた。
そして完成したトンカツを囲んで食事...といきたいのだが、生憎サクマはまだ拗ねている。せっかく美味しいものを作ってくれたんだから、気持ちよく食べたい。だから俺は、サクマの名前を呼んだ。
ab「あのね？俺、別に怒ってないよ。ただ、油って熱くて跳ねると火傷して危ないから、服着て欲しいの」
sk『......だって、こおじが』
ab「いや、あのっ......俺は、どんなサクマも可愛いから、だからこそ怪我とかしてほしくないの。......だから、今度からは服着て欲しいな？」
サクマが傷つかないように、言葉を選びながらも大事なことはきちんと伝える。ぴくんっ、とサクマの肩が揺れたかと思うと勢いよく顔をあげた。そして、瞳をキラキラとさせて笑った。
sk『......わかった！サクマ、ふく、きる！』
ab「よーしよし！えらいぞ、サクマ〜！」
sk『おにゃかすいた！食べたい！』
ab「うん、いただきます！......うん、美味しい！」
揚げたてのトンカツを2人で頬張りながら、今日も他愛のない話に花が咲く。
そして俺の願い通り、サクマはちゃんと服を着てエプロンをしてくれるようになったとさ。
......さぁ。後で康二に、電話しないと。
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翠恋(プロフ) - いくみさん» いくみさま、ありがとうございます！ (2022年6月5日 12時) (
レス) id: fb1d0da99a (このIDを非表示/違反報告)
いくみ - 阿部ちゃんの誕生日は、11月27日です！ (2022年6月5日 10時) (レス) @page1 id: 20b86a31c8 (このIDを非表示/違反報告)
翠恋(プロフ) - めぐみみさん» めぐみみさま、コメントありがとうございます！いつもめぐみみ様のあべさくへのコメントで励まされて完結まで頑張れました！また別の作品でもお会いできるのを楽しみにしております。本当にありがとうございました！ (2020年9月5日 22時) (レス) id: fb1d0da99a (このIDを非表示/違反報告)
めぐみみ(プロフ) - 完結おめでとうございます。最後までほのぼのとしたあべさくの世界で終わって、めちゃくちゃ癒やされました。てか、クローゼットに神様がいたっていうのが面白いなあと思いました。またどこかで続編読める時があれば嬉しいです。とりあえずお疲れ様でした。 (2020年8月31日 21時) (レス) id: 877e4b9b86 (このIDを非表示/違反報告)
翠恋(プロフ) - Jinさん» Jinさま、コメントありがとうございます！最後まで読んで頂けて嬉しい限りでございます。気まぐれですが個人的に楽しかった作品なので、いろいろな形で続編に繋げられたらと思いますので乞うご期待を！ (2020年8月29日 21時) (レス) id: fb1d0da99a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：翠恋
| 作成日時：2020年7月11日 20時
