誕生日�� ページ7
･
「だいちゃんってさ、誕生日いつなの？」
「え？......4月、15日です」
「ええ?!もう過ぎてるじゃん！」
お昼休み。突然クラスにやってきたいのちゃんからそう聞かれて、俺がちょっと気まずそうに答えると、驚いた様子だった。
いや、こういう節目の年って友達からもそんな反応、よくされるんだよねー...ははっ。
「俺、1番に祝いたかったのになぁ」
「そんなっ...別に、いいですよ？あの、ちなみにいのちゃん先輩は、いつですか？」
「俺はね、6月22日！そっかー...あ！」
6月22日......後でカレンダーに登録しとこ。
そう思っていると、なにかを閃いたのかいのちゃんがニコッと笑った。
「だいちゃん、今日の放課後、空いてる？」
「あ、はい...大丈夫です」
「じゃあ、デートしよっか」
「......へ?!で、デート、ですかっ...?!」
そ、そりゃ、まぁ！お付き合いするってことは、そういうことだし、そのうちいろいろなところに行ってみたいなー、なんては考えてたけど、いきなりっ...！
真っ赤になってしまっているであろう俺の顔を見て「かーわいい」なんて微笑み、頭を撫でられる。
「そ。初デート......また、放課後迎えに来るから、ね？」
「......は、はいっ...」
「やった！じゃあまたね！」
満面の笑みを浮かべたいのちゃん先輩は、そのまま手を振って自分の教室に戻って行った。俺も自分の席に戻るも、やばい......まだ、顔が熱い。
「......だいちゃん、幸せそうでなにより♡」
「ちょっ...知念?!バカにしてんだろ！」
･
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 261人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「ジャニーズ」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：翠恋
| 作成日時：2020年6月2日 22時
