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ショウタの囁きに、青い梟が悠々とその子供たちの元へと舞い降りて飛び回る。子どもたちはショウタの歌声に穏やかな表情を浮かべて、そっと目を閉じてその場に倒れた。その場にいる全員が倒れるまで歌い続けたショウタは、静かに下に降りて子どもを1人ずつ抱き上げながら端に移動させていく。
青「くそ...何人いるんだよ、こんなに...」
『梟......ヘェ、面白イ能力ダネェ』
青「...?!誰だ！」
ショウタが声のした方を振り返ると、真っ黒なフードを被った男が立っていた。ショウタは万が一の為、護身用に携えている短刀を取り出す。しかしフードの男はそんなものに怯むことはなくショウタにズカズカと近づいてくる。その迷いのない足取りが、ショウタにとったら逆に恐怖となった。
ショウタの目の前に立って、ピタリ、と止まった男は『アレ』と呟く。
『ナンダ、誰カト思ッタラ、ショウタジャナイカ』
青「......は？」
『俺ダヨ。覚エテナイノ？』
そう言ってフードを取った男は、右頬に大きな切り傷があるが綺麗な顔立ちをした色男だった。しかし、ショウタは彼の顔を見ても分からなかった。自分の知り合いの中に、こんな人がいたか？いや、知らない。そう思ったショウタは質問には答えず、短刀を振るった。
すると、距離が近かったこともありその刃先に感覚があった。人と同じ、真っ赤な血が跳ねる。
それを見た瞬間に、その男の顔つきが変わる。
『貴様ッ...マタ、コノ俺二、傷ヲツケタナ...！』
__________......"また"...？
やっぱりこの男は、俺の事を知っている...？
疑問に思ったショウタだったが、彼の耳元で澱んだ模様が光って見えた。ヤバい、と思い自身も梟を呼ぶが、男の方が速かった。
青「ゔっ......！」
体当たりをされて吹き飛ばされる。古びた家屋の壁ごと飛ばされて埃が舞う。咄嗟に受身を取ったから身体のダメージはそこまでではないが、ヤバい、早く逃げないと。そう思って身体を起こすとまたさっきの男が俺目掛けて突進しようと構えていた。そして、その後ろにゆらりと見えた黒い影はそいつの影か、はたまたもう1人いるのか、滲んだ視界にはよく区別がつかなかった。
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蕾華(プロフ) - 翠恋さん» 返信ありがとうございます。わかりました。更新楽しみにしています！頑張ってください。 (2020年5月28日 9時) (
レス) id: 169f18cdbf (このIDを非表示/違反報告)
翠恋(プロフ) - 蕾華さん» 蕾華さま、コメントありがとうございます！ネタバレになるため詳しくは言えませんがご想像にお任せします！モチーフになっているグループはありますのでぜひこれからも読んで頂けると嬉しいです！ (2020年5月27日 22時) (レス) id: fb1d0da99a (このIDを非表示/違反報告)
蕾華(プロフ) - 毎回更新楽しませていただいております。もしかして、この孔雀とか狼ってSixTONESだったりします？ (2020年5月27日 22時) (レス) id: 169f18cdbf (このIDを非表示/違反報告)
椿と猫(プロフ) - 翠恋さん» いえいえ！これからも頑張ってください！応援してます！ (2020年5月23日 13時) (レス) id: 5dcbe78cc5 (このIDを非表示/違反報告)
翠恋(プロフ) - 椿と猫さん» 椿と猫さま、初めまして！ご指摘ありがとうございます！訂正させて頂きました！ (2020年5月23日 13時) (レス) id: fb1d0da99a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：翠恋
| 作成日時：2020年5月16日 22時
