どんなあなたも。《 Yb × Hk 》 (ページ10)

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光「すみません、今戻りま」

薮「3分遅刻。なにやってたの」

光「え、あ...すみませんでした」

伊野尾たちとコーヒーを飲んで、時間ギリギリになってしまい、慌ててオフィスへ戻ろうとしたらエレベーターは満員、急いで階段を駆け下りてきたのだが戻るともう周りはみんなパソコンに向かっていた。

さすがにヤバいと思って薮さんに謝ると被せるように苛立ちの声が返って来た。

俺がもう一度謝って頭を下げると、盛大な溜息とともにカチャカチャと鳴り響く軽快なキーボードの音。

薮「謝ってる暇あんなら手動かして」

光「あっ...はい、すみません！」

薮「あとこれも計算ミス。やり直し」

光「は、はい！」

書類を渡されて慌てて取ったもんだからやぶ先輩の細い指先に触れてしまった。

そんなことで慌ててしまった俺は、書類を落としてしまい上からは「なにやってんの」と冷たい目線を向けられてしまった。

あぁ...ダメだダメだ。集中しなくちゃ。

深呼吸をしてから、よし、と気合いを入れ直して、午後からの業務に励んだ。

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