どんなあなたも。《 Yb × Hk 》 (ページ9)

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伊「...じゃあ俺カフェオレ！光は？」

光「あっ...じゃあ、俺も。だいちゃんは？」

有「俺、はっ...」

髙「有岡くんはオレンジジュースだよね？」

光･伊「「....はぁ?!」」

有「わ、ちょ、髙木さん！」

髙「えっ...？なんか、まずかった？」

カフェなんだから、コーヒーを頼むと思っていた俺と伊野尾はめちゃくちゃびっくりした。

後で聞いたら、だいちゃんコーヒー飲めないらしくて、髙木さんがだいちゃんを覚えた理由も「オレンジジュースの子」という覚えた方だった。

恥ずかしいのか真っ赤になるだいちゃん。そんな、別に気にしなくていいのに笑

俺たちがケラケラ笑っていると、あっという間にカフェオレが2つとオレンジジュースが紙パックに用意され、プラスチックの蓋を被せられて並べられた。余りの手際の良さに驚きつつ、会計をしようとしたら

髙「あ、今日はいいよ！初来店の記念に」

光「えっ！そんな、悪いですよ」

伊「わーい、ご馳走様でーす」

光「え、ちょ、伊野尾...」

髙「ほんとにいいよ。その代わり、また来てね？ひかるくん」

光「あっ...ありがとうございます」

もう俺の名前も覚えたんだ。すごいなぁ、と、その時はそれくらいにしか思っていなかった。

髙「......なるほど、めっちゃ美人」

ぽつりと呟いた、髙木さんのそんな声は賑やかな俺らのところには届きはしなかった。

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