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今日の分の仕事を終えた俺は、定時を少し過ぎた時間に帰り支度を終えて立ち上がる。目の前には、まだパソコンと睨めっこしているやぶ先輩。
「......お先に、失礼します」
「お疲れ様」
相変わらず、素っ気ない返事。
そのままオフィスから出て会社を出た辺りで、俺のスマホに通知が来て慌てて開く。そこには、短い文章で書かれた内容に思わず笑顔になる。
" 終わったら、行くね "
光「......待ってます...と」
伊「やだぁ、超らぶらぶじゃないですか♡」
光「うわぁ?!ちょ、勝手に見るなよ！///」
有「終わったら行くね、とかやばくね?!あー！いいなー！」
光「う、うるせーよ！また明日な！」
伊「夜盛り上がりすぎて明日遅刻すんなよー」
光「するわけねーだろ！ばか！///」
2人に手を振り、駆け出した俺はその足でスーパーへと向かい、今日の夕飯のメニューを考える。
最近知れたことは、やぶ先輩はトマトが苦手だってこと。
知らなくてお弁当に入れちゃったことがあって、その時はどうやらお茶で流し込んだらしい。それ以来気をつけている。
だけどね、そんなことでもやっぱり嬉しいんだ。
「......今日はスパゲッティにしよっかな」
今日は何を知れるかな。
そう思いながら、俺はスーパーの袋を下げて帰り道を歩いていく。
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作者名：時雨
| 作成日時：2020年4月9日 19時
