どんなあなたも。《 Yb × Hk 》 (ページ47)

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「俺...高校の時から、先輩のこと好きで。最初は先輩の笑ってる顔に惚れました。でも、社会人になった時正直嫌われてるのかと......

だけど、それでも、嫌いになれなかったんです。だって......本当は優しいやぶ先輩のこと、知っちゃったから。」

「八乙女...」

「俺にとったら、どんな先輩もぜんぶひっくるめてやぶ先輩だから。

__________どんな先輩も......好きなんです。大好きなんです。」

今俺、どんな顔してるのかな。

ちゃんと言いたいこと、伝わったかな。

そう考えて先輩のリアクションを待っていると、先輩は俺から目を離さないで近づいてくる。そして、次の瞬間に、初めて感じる先輩の匂いにふわっと包まれた。

今まで、知らなかった......ちょっと大人な、だけど優しいウッディ系の匂い。

あぁ、やっと知らない先輩のこと、自分で知れた。

心がこんなに満たされていく感覚を、もっともっと知りたくて。

その背中に、そっと腕を回した。

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