どんなあなたも。《 Yb × Hk 》 (ページ40)

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それでも、毎日は変わらずやってきて、仕事は毎日ある。

俺がヘコ垂れてるのなんて、誰にも関係ないのだ。

「......め...とめっ...八乙女！」

「えっ、あ、はい！」

「お前、頼んでたの終わったのか？」

「へ...？」

「アンケートの集計」

「......っ！すみません！すぐやります！」

やぶ先輩からそう言われて、慌ててさっき渡されたファイルを取り出す。その拍子に、ファイルの中からアンケートが床に散らばる。

「慌てんな。なにやってんだよ」

「す、すみませんっ...」

一緒に拾ってくれる優しさが、さっき落ち込んだ分余計に染みて、あ、ヤバい...と思った時には遅かった。

「......八乙女？」

「...うっ......す、すみませ...」

溢れてくる涙が、止められなかった。仕事中なのに。こんな、公私混同してたらダメだって分かってるのに。

必死に涙を拭って慌ててアンケートを集めてデスクに乗せた俺は先輩に「戻ったらすぐやります」とだけ言って足早にオフィスを出てトイレに向かった。

最低だ、俺......。何やってんだよ。

個室の中に入り、嗚咽を堪えて涙を拭う。早く、早く戻らなきゃいけないと思えば思うほど止まることなく流れてきて、どうしようもなく自分が嫌になった。

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