ラウールくんはキューピット！《 sn × sn 》

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桃「バイト?!いいよ！採用！！」

緑「ちょっ...佐久間?!ダメだよ！ちゃんと履歴書もらっていろいろ確認しないと」

桃「最初から会った時からめっちゃイケメンだって思ってたんだよー！こんなイケメン働いてくれたらお客さん増えるだろうし！俺、佐久間大介！さっくんって呼んで！」

白「あっ、はい...え、ほんとに、いいんですか？」

桃「もちろん！オーナーは俺だから俺がいいって言えばいいんだよ〜」

緑「もう......そんな時ばっかり...」





にっこにこの笑顔で俺の手を振り回しながら「にゃはは〜」なんて楽しそうな佐久間くんの横で、また溜息をつく阿部くん。

そして佐久間くんはそのまま僕をお店の中へと案内してくれてそのまま働いてみることになった。




桃「あ！まだ名前聞いてなかった！名前、なに？」

白「えと、ラウールです」

緑「ラウール？珍しいね...てことはハーフ？」

桃「超かっこいいじゃん！どこのハーフなの?!」

白「......えーっと...」




まずい、そんなの分かんないよ...！

困った僕は店内にぐるぐる視線だけを彷徨わせた。そして、ラックに飾られた雑誌が目に入った。




白「ベッ......ベネズエラ！ベネズエラです！」

桃「へー！すげぇな！どこにあっか分かんねぇけど！あ、これ制服ね！」






そう言って僕の手にカフェの制服を乗せると「じゃあ後あべちゃんよろしくー！」とあっという間にいなくなってしまった。


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