ラウールくんはキューピット！《 sn × sn 》

＊ ページ44

･



赤「......あ、洗濯物2階のベランダに干しっぱなしだ。翔太手伝ってよ」

青「えー...めんどくさ」

赤「俺、翔太と一緒にやりたいな？」

青「...っ、わ、分かったよ！しょうがないなー！」

白「あ！佐久間くん！この前言ってたアニメ一緒に観よ！」

桃「マジ?!ラウール観てくたの?!マジ神じゃん！」

緑「俺も本でも読んでこようっと」




舘さんがキッチンで調理していた手を止めて、翔太くんをさりげなく誘った。その意図を理解した僕や阿部くんも佐久間くんを連れてササッと2階へと避難した。

階段を上がりながら後ろから「おいっ...」なんてふっかさんの声が聞こえて来たけど、その後岩本さんの声がしたから、大丈夫だろう。

あとは2人で......ね？





2階へ行くと舘さんと翔太くんはバルコニーに洗濯物を込みに行った。だから僕は佐久間くんを部屋に...と思ったんだけど。




緑「...ラウール？ごめんね、俺、佐久間と話さたいことあるんだ。だからアニメは、今度でもいい？」

桃「えー?!せっかくラウールが」

緑「......佐久間？」

桃「あ、はいっ...ラウール！また今度な！」

白「あ、うん......僕はいつでも！」

緑「ごめんねぇ？ラウール。じゃあ佐久間、行こっか」






笑顔の阿部くんの後ろにどす黒いオーラが見える...！

しっかり佐久間くんの手を握って部屋に入って行ったけど、阿部くんの部屋には明日の朝まで近づかないようにしよう、と決めた。


･

＊→←＊

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す