ラウールくんはキューピット！《 sn × sn 》

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紫「ごめんね？お待たせ...行こっか」

？「全然待ってないよ！うん！」

青「......暗くて顔良く見えねぇ」

緑「確かに...もうちょい近付く？」

黄「いや、気づかれるだろ」

白「ちょっ...もうちょっと声抑えて3人とも！」





腕を組んで仲良さそうに歩くふっかさんと謎の女の人の後ろを、僕たち4人がこっそりとつけていた。

あの後、僕の言葉に岩本さんは「ありがとう」と言ってくれて3人で岩本さんの応援をしようってなって、まずはふっかさんの相手調べってなって...どんな人か見るだけの予定が、ここまでになるとは...。

すると、急に目の前の2人の足が止まった。よく見ると前に立ち塞がるように男の人が立っていた。どうやらふっかさんとなにか揉めてるみたいだけど...と思っていたら、なにかがキラリと光った。




「......俺は、ふっかじゃないとだめなんだよ！それだったら、殺してやる！」

？「えっ...きゃっ...！」

紫「やめろ！」




刃物を振りかざした男の人は、ふっかの恋人に掴みかかった。そして、ふっかさんがその人を守ろうと飛び込んだ。

刺されちゃう...と僕が目を閉じていると聞こえてきたのは男の人の呻き声。

ゆっくり目を開けたら、そこには刃物を持った男を締め上げてる岩本さんがいて、振り返った彼はふっかさんの方を見た。




黄「深澤さん！大丈夫ですか?!」

紫「いっ...岩本さん?!」

？「あーっ！死ぬかと思った！にゃはは、ヒーロー登場とか、ドラマみたいな展開！エモいんだけど！」

緑「......え、ちょっと待って」




僕の後ろにいた阿部くんが、低い声でそう言ってズカズカと歩いていく。座り込む女の人の肩をグイッと掴んで振り向かせたら、僕もよく知る人がいた。



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