ラウールくんはキューピット！《 sn × sn 》

＊ ページ29

･


このシェアハウス、どうやら1階が共同スペースになっているらしくてリビング、トイレ、バスルーム、キッチンは自由に使っていいらしい。

そして2階に5部屋あって階段上がってすぐが康二くん、その隣に阿部くん。阿部くんの向かい側に翔太くんの部屋がある。僕が案内されたのは翔太くんの隣のお部屋。向かい側は...深澤？




赤「あ、後で紹介するけど深澤辰哉っていう人がもう1人いて、その人美容師なんだけど毎日夜は帰ってくるの遅いんだよ」

白「へぇ...！なんか、いいですね。シェアハウスって」

赤「でしょ？はい、ここがラウールの部屋ね。これルームキー。ここにシェアハウスのルールとか書いてあるから読んでおいで。...とりあえず、なにか必要なものがあったり困ったら声掛けてね？」




中に入るとシンプルなデザインの家具とベッドが置かれていて、カーテンもついてるしテレビもある。

棚の中などに物は入ってないけど、あれ、なんか生活感があるような...？

それと、ひとつ不思議なことがあった。





白「......あれ。舘さんはどこの部屋なの？」





そういえば、2階には宮舘、と書かれたプレートがなかった。あ、もしかしてオーナーだから違うところに住んでるのかな？と予想したが、僕の予想は大きく外れる。





赤「あぁ...俺は、翔太と一緒だから」

白「へー、そうなんだ！......って、ええ?!一緒なの?!」

赤「うん。そうだけど？」




開いた口が塞がらないとは、まさにこの事を言うんだろうなぁ、と学んだ。



･

＊→←＊

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す