検索窓
今日:9 hit、昨日:62 hit、合計:451,092 hit

ページ23




その日、めめがバイトから帰ってきて、夕ご飯も食べ終わってお風呂も入り、後は寝るだけって状態になってから僕はテレビを見ているめめに話し掛けた。



白「ねぇ、めめ〜」

黒「どうしたの、ラウール」

白「僕ね、今日康二くんとご飯食べてきたの!」

黒「あ、そうなんだ」




サラッと流されてしまい、めめはテレビ画面に夢中だ。

ふふ、そこまでは予想の範囲内です。




白「それでねぇ、翔太くんっていう人のお店に行ったんだけどぉ」

黒「......うん、」

白「行くまで僕の腕から離れてくんなくてさぁ?それに、康二くんって翔太くんっていう塩顔イケメンくんとも仲良いんだね〜!まぁシェアハウスに一緒に住んでるって言ってたし、ほかにも仲良い人いっぱ......わー!めめ!!いひゃい!!」




めめの気を引こうと喋り続けるボクの頬を思い切り引っ張ってきた。

いや、地味に痛い!しかもめめの目が笑ってなくてめちゃくちゃ怖いんですけど!!!

しばらくしてようやく頬から手は離れたけど、目は僕を見つめたまま、ポツリと呟いた。





黒「......ラウールは、俺にどうして欲しい訳?」

白「僕はっ...ただ、早くしないと康二くん取られちゃう!って言いたいんです!」

黒「いや、だからさぁ...」

白「めめ、男らしくないよ!男からビシッと好きな人にはっきり告白くらいしないと!康二くんが可哀想!」

黒「なんで、康二くん...?」

白「......はっ!と、とりあえず!その翔太くんとかに取られちゃうからね?!僕からは以上!おやすみー!」




そう言ってソファに飛び込み頭まで毛布を被った僕に、小さく「なんなんだよ、お前」と吐き捨ててめめはどうやら寝室に入ったらしい。

やばい...怒らせた?

ハラハラしてしまう僕は、なかなか眠れないでいた。

*→←*



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 10.0/10 (580 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
1406人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

akiaki(プロフ) - すっごいかわいいお話!素敵な世界観ですね。ひとこと一言にみんなの個性が出ていてとても楽しく一気読みしてしまいました。素敵なお話ありがとうございました。 (2022年9月24日 0時) (レス) @page50 id: aa9a6e18cc (このIDを非表示/違反報告)
翠恋(プロフ) - 雪菓子さん» 雪菓子さま、コメントありがとうございます!書いてる側としてはそう言って頂けるのがなによりも嬉しいです!!また別のお部屋でお会い出来るのも楽しみにしてますね、ありがとうございました (2020年4月1日 7時) (レス) id: fb1d0da99a (このIDを非表示/違反報告)
雪菓子 - とっても面白かったです!書き方が上手くて話に引き込まれました!(上から目線みたいですいません…!)ラウちゃん可愛かったです!いいお話を有難うございます! (2020年4月1日 3時) (レス) id: 79575da459 (このIDを非表示/違反報告)
翠恋(プロフ) - ピピさん» ピピさま、コメントありがとうございます!そう言って頂けて本当に本当に嬉しいです!ありがとうございます!またほかの作品で出会えるのを楽しみにしてます。これからもどうぞよろしくお願いいたします! (2020年3月30日 1時) (レス) id: fb1d0da99a (このIDを非表示/違反報告)
ピピ - すごく感動しました!! ラウール可愛すぎです(*≧∀≦*) この作品に出会えてよかった(*TーT)b (2020年3月30日 0時) (レス) id: 952dfd1f8a (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:時雨 | 作成日時:2020年3月1日 22時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。