ラウールくんはキューピット！《 sn × sn 》

＊ ページ17

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白「......うわぁ！！美味しい！」

黒「そんな感動するほどか？」

白「だってあの硬いお菓子みたいなのがお湯入れたらこんなに柔らかくて美味しくなるんだよ?!すごいよ！」

黒「ははっ...やっぱラウール面白いわ」





目黒くんは僕を見て笑うとまるで幼い子を相手するかのように頭を撫でて、彼も麺をすすった。

僕は今、目黒くんのお家で、カップラーメンというものをご馳走になっている。本来天使はお腹空かないんだけど、これが美味しくてびっくり！！

どうして目黒くんのお家にいるのかって？僕が家出してきた上に親がいないって言ったことに対して、目黒くんはなにやら勝手に妄想したらしい。僕がかなり複雑な事情を抱えてると見たらしくしばらく泊めてくれるって！



目黒くんっていい人だなぁ...

しかもなんかさりげない行動とか、ちょっと勘違いしちゃいそうな彼氏感があるというか。




黒「ラウール、飲みもんおかわり持ってくる？」

白「あっ...じゃあ、お願いします」

黒「そんなかしこまんなくていいよ笑」




そう言ってサッと立ち上がる彼を見ながら、僕はノートに書かれたことを思い出した。そして背中を向けた瞬間にノートを確認。





目黒蓮

身長184cm。お洒落。正統派。

人柄 : 落ち着いている。冷静。包容力がある。勉強が苦手。

カフェ『Saku』のアルバイト。22歳。





そこまで読んでいると









__________......ﾋﾟﾝﾎﾟｰﾝ...







黒「......あ、やべ」

白「？」

橙「めーめきゅーんっ！！」

黒「康二くん、ご近所迷惑だから」





目黒くんの口から、康二くんと呼ばれたその人は

僕がいるのなんて眼中にも入らなかったようで



目黒くん目掛けて、まるで弾丸のように飛びついた。



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