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......こ、これは...!

阿部くん!チャンスじゃん!!!



だって目黒くんが阿部くんで遊んでいるだけなら、脈なしってことじゃん!





白「......よっしゃぁぁあ!」







俄然やる気の溢れだしてきた僕は、その後もうめっちゃくちゃ働いた。早く仕事終わらせて阿部くんに話がしたくてウズウズしてた。

そして仕事が終わりロッカールームで着替えていると、少し遅れて入ってきた阿部くんに僕は駆け寄る。





白「阿部くん!!目黒くんと佐久間くんはなんにもなかったよ!!」

緑「はぁっ...?!ちょ、ラウール!声でかい!!」





ぐっといきなり両手で口を塞がれて、バランスを崩した僕はロッカーに寄りかかる形になって、阿部くんは阿部くんでバランス崩して口を塞いでいた手が僕の顔の横にズレて。

タイミング悪く、ロッカールームに響く声とドアの開く音。





桃「あーべちゃーん!あのさ、今カップの在庫......あ、」

白「さ、さ、佐久間くん?!」

緑「......あ、ち、違う!そのっ...」

桃「......にゃはは!邪魔しちゃったでやんすなー、ごめんね!」




佐久間くんがドアを閉めた途端、すぐに開けて入ってきたのは目黒くんで僕たちを見て「...あぁ」と納得した。



黒「阿部くん最低」

緑「......違う、ほんとに事故なの...」

白「阿部くん!!!早く佐久間くん追いかけて!」





どんよりムードの阿部くんの肩を揺する。やだやだ、こんなんで2人の仲が悪くなっちゃうなんて絶対嫌だ!

頭を荒々しくかいた阿部くんは、「...分かってるよ」と呟いた。




緑「目黒、ラウール連れて帰って」

黒「え?俺?」

緑「...大事な話、佐久間にしてくるから。」




阿部くんの、今まで見たことないような真剣な眼差しをした。歩いてくその背中に向かって僕は思わず両手をぎゅっとして願った。

僕から阿部くんにできることは、こんなことくらいだけど

僕の願いが、どうかあなたのパワーに少しでもなりますようにって、願ったんだ。


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akiaki(プロフ) - すっごいかわいいお話!素敵な世界観ですね。ひとこと一言にみんなの個性が出ていてとても楽しく一気読みしてしまいました。素敵なお話ありがとうございました。 (2022年9月24日 0時) (レス) @page50 id: aa9a6e18cc (このIDを非表示/違反報告)
翠恋(プロフ) - 雪菓子さん» 雪菓子さま、コメントありがとうございます!書いてる側としてはそう言って頂けるのがなによりも嬉しいです!!また別のお部屋でお会い出来るのも楽しみにしてますね、ありがとうございました (2020年4月1日 7時) (レス) id: fb1d0da99a (このIDを非表示/違反報告)
雪菓子 - とっても面白かったです!書き方が上手くて話に引き込まれました!(上から目線みたいですいません…!)ラウちゃん可愛かったです!いいお話を有難うございます! (2020年4月1日 3時) (レス) id: 79575da459 (このIDを非表示/違反報告)
翠恋(プロフ) - ピピさん» ピピさま、コメントありがとうございます!そう言って頂けて本当に本当に嬉しいです!ありがとうございます!またほかの作品で出会えるのを楽しみにしてます。これからもどうぞよろしくお願いいたします! (2020年3月30日 1時) (レス) id: fb1d0da99a (このIDを非表示/違反報告)
ピピ - すごく感動しました!! ラウール可愛すぎです(*≧∀≦*) この作品に出会えてよかった(*TーT)b (2020年3月30日 0時) (レス) id: 952dfd1f8a (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:時雨 | 作成日時:2020年3月1日 22時

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