マーメイド･ラブ･ストーリー《 JW赤 × JW緑 》

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「......あのっ...大丈夫、ですか...」





急を要するかもしれんのに、情けないくらい小さな声しか出んかった。

それくらい、目の前に横たわる彼の魅力に惹き込まれている。





震える指先で、そっと頬に触れると濡れた頬は冷たかった。ゆっくり、胸に手を当ててみると心臓の音が伝わってきてとりあえず生きとるみたいで安心した。

呼吸もしとるみたいやし、気ぃ失ってるだけかな...。

深呼吸をして正気を取り戻してから、俺はその人の肩に手を置いてもう一度呼び掛けた。






「あのっ...大丈夫ですか？」


『__________......んんっ...ｺﾞﾎｯｺﾞﾎｯ......！』


「わぁ?!ちょっ...大丈夫か?!」






うっすら目を開けたかと思えば、どうやら海水を飲んでしまったらしくむせ返った彼を慌てて抱き起こす。

しばらく背中をさすったげると落ち着いてきたようでだんだん呼吸も整ってきた。その横顔に、なぜだか俺の胸はきゅうっと苦しくなる。





このまま消えてしまいそうな彼。

なんだかふらっとどこかに行ってまうんやないかと思った。







__________......守ってあげたい。





本能的にそう思った俺は、気がついたら言葉を口にしていた。









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「__________......俺んとこ、おいでや」






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