＊ ページ38
「おい…俺の彼女に何勝手に触ってんだよ、ふざけんな」
「誰だよ、光泣かせたの、こいつ泣かしていいの俺だけなんだけど」
怒りMaxの伊野ちゃんと薮先輩が、そこには立っていた
「…い、のちゃん…！」
「薮…！」
「なんだ？お前ら？」
怒りに狂った男って、つくづく怖いと思う
薮先輩も伊野ちゃんもほっそい体してるのに、どこにそんな力があるの？って思うほど
5人の男たちをボッコボコにして、奴らは逃げていった
その場に残された俺ら4人ーーー。
伊野ちゃんが俺のところに駆け寄ってくる
着ていたパーカーをかけてくれ、そっと、だけど強く抱きしめてくれる
「ごめん…遅くなって、怖かったな？」
「ふぇっ…伊野ちゃ…ｸﾞｽｯ」
そのぬくもりと優しさに安心していたら、座り込んでいる光先輩のところへ薮先輩が歩いていく
「…光、立てるか？」
「ん…あ、ご、ごめ…」
微かに震えている光先輩
薮先輩はその頭を撫でる
「…ごめんな、光。誕生日、忘れたとか言って」
小さく、だけどはっきり話すその言葉は、薮先輩が本心から思っているから
ぶんぶんと首を横に振る光先輩の前に座り、ポケットに手を入れる
「言い訳にしか聞こえないかもしれないけど…これ届くのが遅くなって、でも、どうしても"おめでとう"って言って渡したかったから…」
そう言って取り出したのは、小さな箱
蓋を開けると、シルバーのシンプルな指輪が入っていて
「こんな時で悪いけど…誕生日おめでとう、光
そして、もう一回、俺と付き合ってください」
目の前の薮先輩に飛びついて泣いてる光先輩
2人を見て思うこと
この2人以上にお似合いな人なんて…
きっと、どこ探してもいないんだろうな
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 193人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「学パロ」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
圭花♪ - 時雨さんの小説大好きです！これからも頑張ってください！ (2015年9月24日 16時) (
レス) id: f6ab8fd3e1 (このIDを非表示/違反報告)
リリ - やっぱいのけと最高ですね♪これからも最新楽しみにしてます(#^.^#) (2015年9月22日 6時) (レス) id: 982c5f1169 (このIDを非表示/違反報告)
りもん - このお話も大好きです！ いつも笑わせてもらっています♪ (2015年9月17日 16時) (レス) id: f6113d32b6 (このIDを非表示/違反報告)
時雨(プロフ) - ゆうひさん» ありがとうございます！頑張ります！ (2015年8月31日 14時) (レス) id: 1aac7ecb94 (このIDを非表示/違反報告)
ゆうひ - いのけと最高ヾ(≧∇≦*)/続き楽しみにしてます♪ (2015年8月31日 10時) (レス) id: a8d8de442d (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：時雨
| 作成日時：2015年8月29日 23時
