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桃「......もうそりゃ綺麗な歌やってん！」
紫「へぇ...で、なんの曲やったん？」
桃「それがぜんっぜん探しても出てこおへんの！せやからはまちゃんなら知っとるかなって」
紫「ははっ！残念やけど、今のフレーズ聞いてもピンとこおへんわ」
穏やかに笑った彼は、1本のギターを手にして俺がうる覚えのフレーズを弾いてくれた。鼻歌で音程分かるんや、さすがやなぁ...と心の中で感心する。
彼の名前ははまちゃんこと�霤朕鰺機�
俺よりも5つ年上で、この楽器店のアルバイト。
たまたま地元で路上で歌っとった俺を誘って高校卒業を機に東京に連れてきてくれたまぁお兄ちゃんみたいな人や。
今は1週間前にあった出来事をはまちゃんに話しとるところ。ちょうどお客さんも居らんからって、椅子に座って話聞いてもらっとる。
紫「そんで？どこの子やねん、その子」
桃「それがな、どこの道歩いたんか分からへんねん」
紫「はぁ？望、それ夢やったんちゃう？」
桃「はまちゃんやめてぇな！笑」
笑いながら話す俺やけど、正直なところ焦っとる。
だって、暗かったんもあってかあの日以来その子のギターの音色は聴こえてこんくて会えていないのだ。
はっきりとした道を覚えとるわけやないし、名前も知らん。
会いたいのに会えないんがこんなに辛いなんて。
聴きたいのに聴こえてこおへんのがこんなに寂しいなんて。
この1週間考えるのは彼のことばかりで。
......まるで、恋でもしとるような感覚や。
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godgod719(プロフ) - 初めまして。この話めちゃ好きです。更新楽しみにしてます。 (2019年8月6日 23時) (
レス) id: 4cead0c334 (このIDを非表示/違反報告)
翠恋(プロフ) - 樹れれ*さん» 樹れれ＊様、コメントありがとうございます！私も初挑戦の桃緑...完全に自己満足作品になりそうですが温かい目で見て頂けたらと思ってますのでどうぞよろしくお願いします！ (2019年7月15日 22時) (レス) id: 232e0efe2c (このIDを非表示/違反報告)
樹れれ* - 新作おめでとうございます！題材にされたという曲どちらも切なくて好きなので、続きが楽しみです！自分にとっては桃さん左の話はあまり読まないので新鮮な感じもあります笑。気長に更新待ってますね(≧▽≦) (2019年7月15日 22時) (レス) id: d9fa3e456d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：時雨
| 作成日時：2019年7月15日 20時
