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そしてその日の仕事が終わると外に照史が待っていた。

俺は人目の少ないビルの裏側に回ってから照史に話し掛けた。




「ごめん、お待たせ」


『全然ええで〜?ほな、早速花屋行こうや!』


「え?ちょ、いきなり過ぎひん?!やって、俺話したことないしっ...」


『けどいつも俺と一緒に来てたやろ?せやったら、もんちが覚えとるかもやし』


「いや、わからへんやろ?!」


『あーもう、ごちゃごちゃうるさいわ!ほら、とりあえず行く!なに話してええんか分からんなら適当に花見繕ってもらえばええやん』






そう言いながら歩き出す照史に、俺は慌ててついて行く。

着実に花屋に近づいていく度に俺の胸の中でどくん、どくんっ...と心臓が速くなる。そして、ついに目の前に花屋が。あと一歩踏み出せば中に入れるんやけど...。





『おい、はよ入らんかい』


「や、やっぱりいきなり過ぎるって!心の準備させてぇな!」


『こんなところでシャイ岡出すんやない』


「知っとるやろ?!俺が奥手なん!」




あんだけ朝人目を気にしとったのに、今はそんなん忘れて言い合いしとったら突然人がお店から出てきた。その後を追うように出てきたのは__________。







「ありがとうございましたっ!またよろしくお願いします!」





にっこにこの笑顔で、可愛ええ声で、

深々と金髪の頭を下げてお客さんを見送る神山くんだった。



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翠恋(プロフ) - 笙緒さん» 笙緒さま、コメントありがとうございます!そう言って頂けてとっても嬉しいです!ありがとうございました、また違う作品でお会い出来るように頑張りますのでどうぞよろしくお願いします! (2019年7月21日 14時) (レス) id: 232e0efe2c (このIDを非表示/違反報告)
笙緒(プロフ) - 完結おめでとうございます!とっても素敵な作品をありがとうございました。もう最後は泣いて泣いて(笑)すごく感動しました!どうかお幸せに...と思いつつホッコリとした気持ちになりました。また素敵な作品をお願いします! (2019年7月21日 13時) (レス) id: 2935873422 (このIDを非表示/違反報告)
翠恋(プロフ) - ? は ま たさん» ? は ま たさま、コメントありがとうございます!拙い文章でしたが、お届け出来たら嬉しいです!励みになります!これこらも頑張って作品をお届けしていきます、どうぞよろしくお願いします! (2019年7月21日 9時) (レス) id: 232e0efe2c (このIDを非表示/違反報告)
翠恋(プロフ) - 樹れれ*さん» 樹れれ*さま、ついに完結しました!ありがとうございます!これからもいろんなCPでの作品をお届け出来たらと思います、これからもどうぞよろしくお願いします! (2019年7月21日 9時) (レス) id: 232e0efe2c (このIDを非表示/違反報告)
翠恋(プロフ) - 莉子さん» 莉子さま、コメントありがとうございます!拙い文書でイメージが伝わるか不安もありましたが、無事に届いたようで嬉しいです!ありがとうございます!これからも新しい作品を作れたらと思いますのでどうぞよろしくお願いします! (2019年7月21日 9時) (レス) id: 232e0efe2c (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:時雨 | 作成日時:2019年6月23日 22時

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