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その瞬間、オレンジ色の夕陽が俺の体を包み込んだ。
そして、そこには照史の姿があった。
ともひろくんも驚いとるし、照史自身も驚いとるようやった。
『......ははっ、いよいよお別れや。最後に、言いたいこと言えて良かったわ』
「待って...!俺、なんも言えてへん!行かんでよ...!」
『んじゃあ、俺から最後のお願いや。』
神山くんの頬を両手でしっかり包み込み、真っ直ぐ目を見つめる。
涙の止まらない神山くんも、唇を噛み締めて耐えとる。やって、ホンマにこれが最後に見れる兄ちゃんの姿やって思うとんやろうな...。
照史はニカッと得意の笑顔を浮かべた。その笑顔は、作ったもんやなくてほんまもんの笑顔。
『___________......幸せになって、これからもたくさん笑うて?
ともひろが俺の分まで生きて、幸せになって、笑うてくれることが、俺はいっちゃん嬉しいねん。
約束、してくれるか?』
「......おんっ...分かったぁ...!」
『ええ子や......大好きやったで、もんち』
「俺も...あっくんが大好き。ホンマにありがとっ...」
『アカンでー?そない泣いたら可愛ええ顔がもったいないやろ?』
そう言いながら照史が神山くんの顔を拭ってあげようと手を伸ばすと、だんだんとその体が透け始めてそれはどんどん広がってきらきらとオレンジ色の夕陽の中へと溶けていく。
「だめっ...」と神山くんも手を伸ばすが、もう感触はない。
『もんち......ありがとう、さよなら、やで』
「あっくん......!」
『......しげ、』
『照史......ありがとう』
『......っ!』
最後の言葉は聞こえへんかった。
俺の言葉も、届いてたんか分からへん。
けど、最後に動いた唇は、はっきり見えとったよ。
『 た の ん だ で 』って。
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翠恋(プロフ) - 笙緒さん» 笙緒さま、コメントありがとうございます!そう言って頂けてとっても嬉しいです!ありがとうございました、また違う作品でお会い出来るように頑張りますのでどうぞよろしくお願いします! (2019年7月21日 14時) (レス) id: 232e0efe2c (このIDを非表示/違反報告)
笙緒(プロフ) - 完結おめでとうございます!とっても素敵な作品をありがとうございました。もう最後は泣いて泣いて(笑)すごく感動しました!どうかお幸せに...と思いつつホッコリとした気持ちになりました。また素敵な作品をお願いします! (2019年7月21日 13時) (レス) id: 2935873422 (このIDを非表示/違反報告)
翠恋(プロフ) - ? は ま たさん» ? は ま たさま、コメントありがとうございます!拙い文章でしたが、お届け出来たら嬉しいです!励みになります!これこらも頑張って作品をお届けしていきます、どうぞよろしくお願いします! (2019年7月21日 9時) (レス) id: 232e0efe2c (このIDを非表示/違反報告)
翠恋(プロフ) - 樹れれ*さん» 樹れれ*さま、ついに完結しました!ありがとうございます!これからもいろんなCPでの作品をお届け出来たらと思います、これからもどうぞよろしくお願いします! (2019年7月21日 9時) (レス) id: 232e0efe2c (このIDを非表示/違反報告)
翠恋(プロフ) - 莉子さん» 莉子さま、コメントありがとうございます!拙い文書でイメージが伝わるか不安もありましたが、無事に届いたようで嬉しいです!ありがとうございます!これからも新しい作品を作れたらと思いますのでどうぞよろしくお願いします! (2019年7月21日 9時) (レス) id: 232e0efe2c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:時雨 | 作成日時:2019年6月23日 22時