こどもみたいな、おとなみたいな。《 yt × kt 》

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「え？なに言ってんですか？中島先生」



「だから、そのままの意味だよ。」



「先生が生徒に手ぇだしたらまずいんじゃないですかー？」





壁についた伊野尾先生の手をどけて、俺のことをぐっと引き寄せた。ぽすん、とゆうと先生の胸の中におさまった。

だめだよ、先生。

そう言いたいのに、言葉が詰まって出てこない。




それでもゆうと先生は、ぐっと俺を抱きしめる力を強くした。








「そうかもしれない。けど、それよりも好きな気持ちのが大きいから止められない。」



「俺が喋ったら、アウトってことですよね？」



「それでもいい。俺は、けいとといられるなら教師をやめてもかまわない」



「......へー。そうですか。じゃ、お幸せに」








そう言ってさっさと出ていってしまった伊野尾先生。

しばらくして、「あーあ言っちゃった」なんて悪戯っ子みたく頬を赤く染めたゆうと先生が笑ってようやく俺が我に帰った。





「せ、先生！どうしよう！」



「どうしようか......とりあえず、次の就職先探そうかな」



「ダメだよ！俺、伊野尾先生に頼んでくる！」



「それはだめ。さっき言ったの、割と本気だよ？」



「ほ、本気って......」







ひとり慌てる俺と違って、ゆうと先生は至って冷静。

大人の余裕ってやつ？俺を見つめながらにこにこして「大丈夫だよ」って。






「.........けいとは？」



「え...？おれ？」



「けいとは、教師の俺じゃないと嫌？そうじゃなくても、好きでいてくれる？」






そんなの。知ってるくせに。

わざと言わせるなんて、大人気ないよ？









「__________もちろん！大好きです！」






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