こどもみたいな、おとなみたいな。《 yt × kt 》

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「えっ...それ、けいとまずくない？絶対ゆうと先生狙いじゃん」



「や、やっぱり？」



「俺も思う。」



「顔は綺麗だけど性格に難アリな感じなのね、伊野尾先生......残念だね、涼介？」



「なんで俺？」




「だってタイプなんでしょ？いけちゃうんでしょ？ほんと、涼介は気が多いからなぁ」




「ま、待って、ちねん...！」







やまちゃんで遊びはじめて楽しそうなちぃちゃんの隣で、俺は大きくため息をついた。

せっかく大きな階段をのぼって幸せを感じていたところだったのに、思わぬところからライバルの出現。しかも、かなりの強敵の予感でもうほんとため息しか出ないんだけど。

そんな時、突然後ろから抱きしめられた。よく知ってる香りに、一気に高鳴る鼓動。

隣で騒いでいたふたりはと言えば、突然にやにやし出す。




「そういえば駅前に美味しいたい焼き屋出来たんだっけ！」



「......しょうがねぇな。付き合ってやるよ」



「さすが涼介♡てことでさようなら！」



「あっ......2人とも！」



「ふふっ......いい友達だね？けいと」




「ま、まだ学校ですから、ダメですよっ...！」






誰もいなくなった教室。抱きしめれて感じる体温。

外から聞こえてくる部活をしている声が、俺たちによりスリルを与えるかのようで。








視線になんて、全く気がつかなったの。




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