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「おかえり、けいと」
「......っ?!ひ、ひか兄ちゃん!」
うきうきした気分で家に帰ると、ちょうど水やりをしているひか兄ちゃんがいた。
黄色いバラは水を浴びて鮮やかに輝いていて、まるで黄金色。それがひか兄ちゃんとすごくよく似合う。
.........さっきまで、あんなに会いたかったのに。
目の前にすると、急に緊張してきた。
しかも手には綺麗にラッピングされた袋を持ってるし、そう思って後ろに隠したのがいけなかった。
ひか兄ちゃんは、俺より8つも年上で、俺なんかよりずっとずっと勘もいいってこと。俺はすっかり忘れていたの。
「......買い物、行ってたの?」
「う、うんっ...ちぃちゃんと、ちょっと」
「ふぅん......そっか、」
「うん...」
渡すのにまだ躊躇いがあった俺はそっとひか兄ちゃんから離れて歩く。
すれ違いざま、ひか兄ちゃんはうつむいてそっと手を伸ばした。そして、そのまま俺の頭をいつもよりも優しく、壊れ物を扱うかのように撫でた。
その意味は、なにかあったの?
「......いいもの、あったの?」
「......うんっ!」
「よかったな。じゃあ、俺これからやぶと飯だから」
そう言って歩いていく背中は、いつになく寂しそうで。
だけど俺は、そんなの全く気がつけないほど、自分の鈍感さに呆れることになる。
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翠恋(プロフ) - moemiru0224さん» moemiru0224さま、コメントありがとうございます!番外編、検討させて頂きたいと思います!貴重なご意見、ありがとうございます! (2017年6月28日 6時) (レス) id: 232e0efe2c (このIDを非表示/違反報告)
翠恋(プロフ) - けーた。さん» けーた。さま、いつもありがとうございます!素敵なコメント、嬉しいばかりです。新しい部屋も予定しておりますので、こちらもよろしければ何度も読み返してもらえたら嬉しいです。これこらもよろしくお願いします! (2017年6月28日 6時) (レス) id: 232e0efe2c (このIDを非表示/違反報告)
moemiru0224(プロフ) - 完結おめでとうございます。読んでいてくれ本当に毎回どきどきして楽しんでました。もし宜しければ番外編なども作って頂きたいです…! (2017年6月28日 2時) (レス) id: 5d7b23c5d7 (このIDを非表示/違反報告)
けーた。(プロフ) - 完結おめでとうございます…というコメントをさせて頂きながらも、やはり寂しいものがあります…。毎回どきどきで追いかけていた大好きなひかけとのお話でしたから。また新しいお部屋で素敵なお話に出逢えるとは思いつつ、しばらく余韻を楽しませて頂きますね(´ー`) (2017年6月26日 22時) (レス) id: 5c1dcb4cdc (このIDを非表示/違反報告)
翠恋(プロフ) - lovekeitoloveさん» Iovekeitoloveさま、コメントありがとうございます!そんなこと言って頂けて嬉しいです!また他の作品でもぜひよろしくお願いします! (2017年6月26日 22時) (レス) id: 232e0efe2c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:翠恋 | 作成日時:2017年6月2日 0時