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無事に遅刻ぎりぎりで学校に着くと、前に座っていたちぃちゃんはぐるっと振り向く。

そして、まだ息の整わない俺の頬を両手で思い切り引っ張る。





「こーんな遅くくるなんて、なにがあったの?寝坊?」



「ひ、ひぃひゃん、いひゃい...」



「もしかしてお泊まりしたとか?」



「なっ...!// なに言ってんの!//」






ケラケラ笑うちぃちゃん。痛む頬をさすりながら、昨日のことを話したら、ちぃちゃんは真面目な顔して聞いてくれた。なんか、珍しいな。

説明し終わると、なぜかしょぼん、としたちぃちゃん。

どうしたのかと聞こうとしたら、おもむろに口を開いた。





「......ごめんね、怖かったね?」



「なんでちぃちゃんが謝るの?」



「だって、僕のこと送ってくれたから遅くなっちゃったんでしょ?」



「そうじゃないよ?俺がイヤフォンで音楽聴いてて気がつかなかったのがいけないから」





本当にそうなのに、ちぃちゃんは「けいとってば良い人すぎ」なんて言ってくれた。

そして「あ、でも」となにかを思い出したかのように笑い出す。






「......騎士が来てくれたもんね♡」



「だ、だからちがうってば〜//」








騎士じゃなくて、王子様だもん。



なんて......いつか言えたらいいな。



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翠恋(プロフ) - moemiru0224さん» moemiru0224さま、コメントありがとうございます!番外編、検討させて頂きたいと思います!貴重なご意見、ありがとうございます! (2017年6月28日 6時) (レス) id: 232e0efe2c (このIDを非表示/違反報告)
翠恋(プロフ) - けーた。さん» けーた。さま、いつもありがとうございます!素敵なコメント、嬉しいばかりです。新しい部屋も予定しておりますので、こちらもよろしければ何度も読み返してもらえたら嬉しいです。これこらもよろしくお願いします! (2017年6月28日 6時) (レス) id: 232e0efe2c (このIDを非表示/違反報告)
moemiru0224(プロフ) - 完結おめでとうございます。読んでいてくれ本当に毎回どきどきして楽しんでました。もし宜しければ番外編なども作って頂きたいです…! (2017年6月28日 2時) (レス) id: 5d7b23c5d7 (このIDを非表示/違反報告)
けーた。(プロフ) - 完結おめでとうございます…というコメントをさせて頂きながらも、やはり寂しいものがあります…。毎回どきどきで追いかけていた大好きなひかけとのお話でしたから。また新しいお部屋で素敵なお話に出逢えるとは思いつつ、しばらく余韻を楽しませて頂きますね(´ー`) (2017年6月26日 22時) (レス) id: 5c1dcb4cdc (このIDを非表示/違反報告)
翠恋(プロフ) - lovekeitoloveさん» Iovekeitoloveさま、コメントありがとうございます!そんなこと言って頂けて嬉しいです!また他の作品でもぜひよろしくお願いします! (2017年6月26日 22時) (レス) id: 232e0efe2c (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:翠恋 | 作成日時:2017年6月2日 0時

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