このまま。 ページ22
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ゆうとから聞いた話は、なんだかどこかの小説かドラマか映画か......とにかく、現実味のないような話だった。
圭人に、1週間かけてすべてを話したというゆうと。
酷く驚いていた様子の圭人だったけど、だけど、どうやらすべてを受け入れたらしい。
「俺ね、どこか期待していたの」
そう言ってご飯を頬張りながら話すゆうと。きっと、なにかしながらじゃないと涙が零れちゃうんだろうな。だって、俺だって自分だったら辛いもん。
黙って同じようにご飯を頬張りながら話を聞く俺に、ゆうとは乾いたような笑いを含ませる。
それが、余計に悲しくさせてることを知らずに。
「__________俺のことを好きなままの圭人なら、きっと、話を聞かされても俺のところに帰ってくるんじゃないかって......はは、そんなわけねーのにな。」
「......向こうに、帰ったんだ？」
「うん。おまけに、嫌われないかなぁ、なんて心配までしちゃっててさ。」
「圭人らしいな、そんなとこも」
「......うん、本当、俺の大好きなけいとのままだったよ」
しばらくの沈黙が、俺たちを包み込む。
お互い、無意識に箸も止まっていて。
ゆうとを見てみれば、いつの間にか下唇を噛み締めて俯いてしまったいた。いつ零れてもおかしくない涙を、今必死に堪えていることだろう。
__________ねぇ、ゆうと
俺はね、いつでも君には笑顔でいてほしいんだ。
だから味方になることを選んだんだよ？
「......よし！じゃあ」
そう言った俺の言葉に、ゆうとは「えー」なんて言いながらも顔を綻ばせてくれたから
俺はずっとずっとこのままでいられればいいってまた思えたんだ。
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翠恋(プロフ) - 6月さん» 6月さま、コメントありがとうございます！そのような嬉しいお言葉を頂けて本当に嬉しいです！読んで頂いてありがとうございました！これからも少しでも心に残れるような作品をお届け出来たらと思いますので、どうぞよろしくお願いします！ (2019年8月9日 6時) (
レス) id: 232e0efe2c (このIDを非表示/違反報告)
6月(プロフ) - 初めまして。promiseシリーズ一気読みさせてもらいました。どの話も泣きました。泣きました。予想していた展開と違うかったけど、それぞれの人達が幸せになれて良かったと思いました。promiseシリーズを執筆していただき有難うございました。 (2019年8月9日 3時) (レス) id: 4520113d57 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：翠恋
| 作成日時：2017年5月6日 23時
