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「...？...っば...A？聞いてる？」
「えっ?!あっ...ごめん、なに？」
「どうしたの？ぼーっとして」
この前のことを考えていて、隣に涼介がいたことをすっかり忘れてしまっていた
当然ながら言えることではないから「なんでもないよ」と作り笑顔を浮かべるほかなかった
「疲れてる？」
「ううん、大丈夫だよ？」
「だってこれ...結構大変だったんじゃないの？」
涼介が手に持っているお皿に乗っているのは
どことなく形が歪なガトーショコラ
粉砂糖のおかげでそれっぽく見えるけど
...今日は、2月14日。バレンタインデー
今日と明日はバイトのお休みをもらって、はじめて涼介のお家に泊まりがけで遊びにきた
何度も練習したおかげか、味はそこそこに出来上がった
ガトーショコラを何度も口に運んでは「美味しい」と微笑んでくれる涼介。箱を開けた時に不格好なガトーショコラに少しだけ意地悪そうに笑ったことは、内緒にしておこう
「A、先にお風呂入っておいでよ」
「...ありがと、そうするね？」
疲れていると思ったようで気遣って涼介がそう言ってくれたから、私は大人しくそのままお風呂に入ることにした
シャワーを浴びながら、考えるのはやっぱり記憶のこと
__________あれから、伊野尾さんからの連絡はない
どうすればいいのか分からないまま、時間だけがどんどん過ぎていく
行動したいのに、方法が分からないほど難しいことはない
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翠恋(プロフ) - 岡本雄也♪さん» コメントありがとうございます！頑張って更新していきますのでよろしくお願いします！ (2017年1月11日 6時) (
レス) id: 232e0efe2c (このIDを非表示/違反報告)
岡本雄也♪(プロフ) - この話、いいですね！感動できるとこがあって泣けました！ゆうやん好きなので、うれしいです！これからが楽しみです！更新頑張ってください!! (2017年1月11日 5時) (レス) id: 8055ef76d3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：翠恋
| 作成日時：2016年12月25日 23時
