＊1＊ ページ1
･
「__________ありがとうございました！
またのお越しをお待ちしてます！」
笑顔で言い終えると、頭を下げた
そんな私を見て「また来るよ、姉ちゃん」とご機嫌で去っていくお客を見送り、また店内へと戻った
「ふふ、相変わらず元気な声だね、Aちゃん」
「元気だけが取り柄ですから！」
「本当、Aちゃんのおかげでお客が増えてありがたいよ」
次これ3番に持っていって、と店長に手渡された料理を
うきうきとした気分のまま運んだ
ここの定食屋さんに働き始めて3年になろうとしていた
店長も、ほかの店員さんも、お客さんも、みんなが優しくて温かいこの雰囲気が大好きで
そろそろちゃんと就職しなくちゃ、と思いながらもダラダラとバイト生活を続けている
ここに来る前はなにしてたって？
__________私には、3年より前の記憶がない
だから、どこでどう育って、どんな人と出会って、どんなことをしてきたかなんて全く分からないけど
「__________Aちゃーん！」
「...はーい！今いきます！」
こんな私でも、受け止めてくれる人たちがいるから
そんな人たちに囲まれているから
今日も私は、私でいられる気がするんだ
それが今は、1番の幸せなんだ
･
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 95人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
翠恋(プロフ) - 岡本雄也♪さん» コメントありがとうございます！頑張って更新していきますのでよろしくお願いします！ (2017年1月11日 6時) (
レス) id: 232e0efe2c (このIDを非表示/違反報告)
岡本雄也♪(プロフ) - この話、いいですね！感動できるとこがあって泣けました！ゆうやん好きなので、うれしいです！これからが楽しみです！更新頑張ってください!! (2017年1月11日 5時) (レス) id: 8055ef76d3 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：翠恋
| 作成日時：2016年12月25日 23時
