学校1の美少女は俺の彼氏だったりする ぱーと4

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卒業式が終わったあと、卒業生との交流会というものがある

そこでは立食パーティー形式で卒業生と交流を持ちながら、在校生や卒業生が各々で余興をしたりして夜に行われるプロムまでの時間を過ごす

自由参加で去年も薮先輩とひかる先輩の時に顔を出したけど、ひかる先輩がクラスの余興で着たドレス姿があまりにも綺麗すぎて、プロム前に中止になったなぁ...





「だからね？いいじゃん！」


「...よくないっ！俺、絶対やらないから！」





なんて思い出していたら、いのちゃんがにこにこで俺の手を握る

何がどうなってこの展開になるのか

いやまず、あのメンバーでシンデレラっていうのがおかしいんだよ、そもそも





「まず継母と意地悪な姉がぁ、雄也と涼介でしょー？


で魔法使いがちねん！王子の家来がだいちゃん！


で、この俺が王子様でけいとがシンデレラ♡」





「ほんとにやめて...想像もしたくない」





部屋で項垂れる俺に対して、手を握ったままのいのちゃんはもう片方の手で俺の頬を引っ張った

いや、これって結構痛いし、俺はかなり悩んでいるのに

ふざけてるようにしか思えないいのちゃんの行動に睨みをきかせれば「あらやだ、可愛い♡」なんて茶化してくる始末





「...いのひゃ、ばーは」



「バカでもいいの。俺は、可愛いけいとと、高校生最後まで思い出作りたいんだもん」



「...こうこう、さいほ...」





そんな急に真面目な顔しないでよ

そんな急にかっこいいこと言わないでよ



俺がその顔弱いこと...知っててやってんだから、ずるすぎるよ





「...笑ったら、怒るからね？」


「さっすがけいと♡愛してるよ♡」


「はいはい」





満足そうに笑った顔を見たら、俺まで嬉しくなっちゃうんだから、困ったものだ





でもさ、いのちゃん

いのちゃんが俺の王子様ならさ

俺はガラスの靴なんていらないから






「__________置いていかないで...」



「んぅ？なにか言った？」



「...ううん！なんでもないよ？」





そう言った俺は、上手く笑えていただろうか？

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