学校1の美少女は俺の彼氏だったりする ぱーと4

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そして、3月。









「いやぁ......楽しかったね」



「うん、なんか、いろいろあったけどね」



「ここにもう来なくなるとか......寂しいね、」



「まぁ、な」



「いいじゃん、別に3人とも同じ大学なんだから」



「ちぃちゃん......」








感動の卒業式......だったのは式の最中だけで。ひとり現実感たっぷりのちぃちゃんを見ると俺たちらしくてホッとした。

俺とやまちゃんは、見事一般に合格をした。

いのちゃんに1番に知らせたら「おめでとう！」と電話がかかってきて、気がついたら朝陽が昇っていた。

ちなみに、実は退寮してからもいのちゃんとの約束はまだ果たしてもらっていない。





「どこ連れてってもらうか決めたの？」



「まだ迷ってるんだよねぇ......ヨーロッパもいいし、ニューヨークも行きたいし...」



「いいよねぇ、経済的のある彼氏って」



「......お、俺だって大学行ったらバイトと両立する！」



「ほんとっ?!期待してるね、涼介♡」






仲良さげなふたりを見ていると本当にうらやましくなる。

......と、そんな悠長なことも言ってられなくなってきた感じかな？







「山田先輩どこ?!」


「ゆうりせんぱーい！ボタンください!」


「けいと先輩、写真撮ってくださーい！」





急に騒がしくなってきた校舎内。

荒波にもまれる前にと駆け出した俺たちに、同じ方向を向いてついてくる人波。ある意味恐怖なんだけどって思いながらも笑えてくるのは今日で最後だからだよね？





なんて思っている間にも、ようやく王子様の到着後らしい。




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