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「ねぇ、僕お腹空いちゃったぁ!」
「圭人、なんか食べたいものある?」
「俺はなんでも...」
「だーめ。今日は圭人が決めて。誕生日なんだから」
「......うーん...あ、じゃああそこのカフェがいい」
目に入ったのは、大人びた雰囲気のカフェ。男の子同士でも入りやすそうだし、何よりお店のボードに書かれたメニューがかなり豊富で美味しそうだった。
中に入るとちょうど席が空いていて3人で座ってメニューを開いた。俺はチーズオムレツ、ちぃちゃんがカフェ丼、やまちゃんがパンケーキを注文して食べながら3人でいろんな話をした。
そんな時。突然衝撃が俺を襲ったせいでオムレツが喉につかえそうになった。
「......っ?!ゴホッゴホッ...ゆ、ゆうと先輩?!」
「やほー♡圭人くん、Happy Birthday!」
「おまっ...ほんと、懲りねぇやつ。」
「あはは、なんか、相変わらずって感じで安心した!」
「雄也先輩!だいちゃん!えっ...ほんと、みんなどうしたんですか?!」
突然現れた3人に驚きっぱなしの俺だが、3人は何事もないように俺たちの席に一緒に座った。あれ...てことは、入学式終わったのかな?そう思っていたら
「入学式とかは終わったよ!で、いのちゃんは薮先輩と光先輩に連れられて部活見学!」
「えと、皆さんは?」
「ゆうとが写真部で、だいちゃんはサッカー部でもう決めてきたから先輩たちに捕まる前に出てきたんだと。」
「えへへ、雄也が大学まで迎えにきてくれたんだよねぇ〜」
「一刻も早く誕生日を迎えた圭人くんに会いたくて、みんなで来ちゃったってわけ!」
「それでね、それでね...?これ。良かったら!」
そう言ってだいちゃんから渡された紙袋の中身を取り出してみると、そこに入っていたのは緑と青のブレスレットでイニシャルの"K"というチャームがついている。
あまりにも綺麗なそのプレゼントをゆうと先輩が腕につけてくれた。
そのプレゼントに見惚れていて、いつの間にか3人が帰ったことに気がつかなかった。
それと、いつの間にか無くなっていた伝票にも。
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あかり(プロフ) - 翠恋さん» すごく嬉しいです!!!楽しみにしてます^^ (2018年1月22日 7時) (レス) id: 0083b728f1 (このIDを非表示/違反報告)
翠恋(プロフ) - けーた。さん» けーた。さま、コメントありがとうございます!長い間応援して頂けましたこと深く感謝致します。またこんないのけとちゃんたちが書けたらいいな、と思ってます。楽しんで頂けたならなによりです。これからもどうぞよろしくお願いします (2018年1月22日 6時) (レス) id: 232e0efe2c (このIDを非表示/違反報告)
翠恋(プロフ) - あかりさん» あかりさま、コメントありがとうございます。また、長い間応援して頂けましたこと、心より感謝致します。番外編、ぜひ書きたいです!←他の作品が落ち着いた頃新作として出させて頂きたいと思いますのでその時までよろしくお願いします! (2018年1月22日 6時) (レス) id: 232e0efe2c (このIDを非表示/違反報告)
けーた。(プロフ) - 完結おめでとうございます。…とは言いつつやはり少し寂しさも感じます;翠恋さんのお話でいのけと好きになった私なのでこちらのお話もとても楽しませて頂きました(*^^*)長い間の連載お疲れさまでした。これからも色々なお話を読ませて頂けるのを楽しみにしています* (2018年1月21日 16時) (レス) id: 5c1dcb4cdc (このIDを非表示/違反報告)
あかり(プロフ) - 完結してしまったぁぁぁぁぁ(泣)連載はじめの頃から読んでて、とても大好きなお話でした。感動のラストで、もうこのお話が読めなくなると思うと悲しいです…番外編で、大学生活とか、やってるふたりとか(言い方)、魅せてもらえたら嬉しいです (2018年1月20日 23時) (レス) id: 0083b728f1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:時雨 | 作成日時:2016年12月2日 23時