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静まり返る会場内
いつになく緊張したいのちゃんの表情、少し震えた声
俺のために、こんな俺のために、ここまでしてくれる人なんて、これから先、きっといない
普段はおどけて、適当で、頭ん中えっちなことでいっぱいで
人目なんて気にしてくれないし、考えてることよく分かんないし、突拍子もないし
正直、何度もなんでこの人とって思うことがいっぱいあった
...けど、それでもいのちゃんの恋人でいられたのは、
いつだって俺のこと1番に考えてくれて、守ってくれて、大事にしてくれて、心配してくれて
いのちゃんが俺にくれたものは、たくさんたくさんあるんだ
いのちゃんが思ってる以上に、俺の頭の中も心の中もいのちゃんでいっぱいなんだよ?気づいてる?
目の前にある花束をそっと手に取って、なんて言っていいか分からないから、返事の代わりに思いきり抱きついてやった
ドレスだったことを忘れてて裾を踏んで転んでしまったけど、そんな俺をいのちゃんは受け止めてくれた
ねぇ、これからも、こんな俺を受け止めてほしいな、なんて
「...卒業、しないで」
「え?」
「ずっと心のどっかでそう思ってたの。でもね、今はそんな気持ちなくなった」
「ど、どういう...?」
「いのちゃんのこと、今度は俺が追いかける番だから」
大学で待ってて、その言葉は目の前の触れ慣れたぷっくりとした唇に飲み込まれた
いつもなら「もう!」って怒っちゃうとこだけど、今日だけは特別。そう思って首に腕を回す。
途端に鳴り響く祝福の歓声と拍手。
...そしてさりげなく忍び寄る手。
「...っ、ばか!どこ触ってんの!///」
「ひーっ...痛いよ、けいと...」
「いのちゃんがわるいっ!///」
頬をさするいのちゃんに悪き気がして、ちょっぴりお詫びを込めて頬に軽く触れさせた唇
珍しく真っ赤になるいのちゃんが可愛くてくすり、と笑うとみんなに聞こえないように小さく小さく呟いた
__________今日は家においで。
なんてお誘いに、どきどきときめいたりした。
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あかり(プロフ) - 翠恋さん» すごく嬉しいです!!!楽しみにしてます^^ (2018年1月22日 7時) (レス) id: 0083b728f1 (このIDを非表示/違反報告)
翠恋(プロフ) - けーた。さん» けーた。さま、コメントありがとうございます!長い間応援して頂けましたこと深く感謝致します。またこんないのけとちゃんたちが書けたらいいな、と思ってます。楽しんで頂けたならなによりです。これからもどうぞよろしくお願いします (2018年1月22日 6時) (レス) id: 232e0efe2c (このIDを非表示/違反報告)
翠恋(プロフ) - あかりさん» あかりさま、コメントありがとうございます。また、長い間応援して頂けましたこと、心より感謝致します。番外編、ぜひ書きたいです!←他の作品が落ち着いた頃新作として出させて頂きたいと思いますのでその時までよろしくお願いします! (2018年1月22日 6時) (レス) id: 232e0efe2c (このIDを非表示/違反報告)
けーた。(プロフ) - 完結おめでとうございます。…とは言いつつやはり少し寂しさも感じます;翠恋さんのお話でいのけと好きになった私なのでこちらのお話もとても楽しませて頂きました(*^^*)長い間の連載お疲れさまでした。これからも色々なお話を読ませて頂けるのを楽しみにしています* (2018年1月21日 16時) (レス) id: 5c1dcb4cdc (このIDを非表示/違反報告)
あかり(プロフ) - 完結してしまったぁぁぁぁぁ(泣)連載はじめの頃から読んでて、とても大好きなお話でした。感動のラストで、もうこのお話が読めなくなると思うと悲しいです…番外編で、大学生活とか、やってるふたりとか(言い方)、魅せてもらえたら嬉しいです (2018年1月20日 23時) (レス) id: 0083b728f1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:時雨 | 作成日時:2016年12月2日 23時