interlude ページ29
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不意討ちで魂を抜き取られたような顔をして、高木は…4人は、そこに横たわっていた。
壊れたオモチャみたいに投げ出された身体を、文字の羅列にも見える黒い模様が蝕む。
金縛りから急に解かれたみたいに、俺は駆け寄った。
身体を揺すった。震える声で何度も名前を呼んだ。
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でも、誰一人、返事なんてなかった。開けたままの目は虚空を見たままだ。
大貴「おい！目覚ませよ！いつまで寝てんだよ…っ」
裕翔「大ちゃん、落ち着いて！」
気付けば掴みかかる勢いだったらしい。裕翔に止められて、俺はようやく我に帰った。
切らした息をどうにか整え、力任せに床を殴った。
大貴「何でだよ！何で、こんなこと…！」
侑李「遊びの代償」
大貴「！」
侑李「僕達は巻き込まれたんだよ、アイツの…この部屋の主のくだらないお遊びに」
あの白い手紙が頭を過る。
知念が見上げた先には、部屋の角…
取り付けられたカメラのレンズに、立ち尽くす俺達が映っていた。
・
「ついてきて。時間がない。」
知念にそう言われて、行く先も分からず歩きだす。
裕翔「…どこに行くんだろう」
宏太「分からない。今はついてくしかないんだろうが…」
大貴「え、もしかして誰も…？」
涼介「ああ。詳しいことは聞かされてない。『4人は死んだ訳じゃない』って言われたっきり」
山田は口角だけクイッと上げた。意を決したのか、前を行く知念に話しかけた。
涼介「知念、いい加減教え
侑李「あのまま放っておけば、4人ともいずれ力尽きる時が来る」
突然の宣告に、全員が表情を強ばらせた。
宏太「助ける方法はあるの？」
侑李「うん。一か八かだけどね。宏太、眠る前に、向こうに飛ばされると記憶が消えるって言ったでしょ」
宏太「ああ。さっきの世界で確かめた」
侑李「それが鍵だったんだ。
今の4人は、記憶を失って、精神がこっちに帰って来れなくなってるんだと思う。心肺機能は保ってるけど脳死に近い。心臓が止まるのも時間の問題…」
その時。
足早に先を行っていた知念の背中が止まった。
白い空間にぽっかり空いた穴がそこにはあった。学校の校舎にあった非常用の滑り台の入口にどこか似ている。
侑李「だったら、僕らで記憶を取り戻せばいい。」
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ユキ(プロフ) - ききさん» 前回に引き続き、ありがとうございます！励みになります(^-^)/ (2018年1月28日 18時) (
レス) id: a8713bcbc6 (このIDを非表示/違反報告)
きき - 移行おめでとうございます！憑いてる！？シリーズからずっっっっとユキさんの作品を読んでますが相変わらず面白いですね(*^▽^*)これからも楽しみですヽ(*´∀｀) (2018年1月26日 21時) (レス) id: b5dd81d92a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ユキ | 作成日時：2018年1月23日 0時
