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無我夢中に走ってるといつの間にか屋上にいた。
薮ちゃんが、死んだ。
薮ちゃんが…
「っごめん…！薮ちゃん……っ！！」
守れなくて…っごめんなさい。
慧「………なんで薮を守らなかったんだよ」
「え…？」
そこには
俺を追いかけたんであろう伊野尾ちゃんがいた。
慧「騎士なら、薮を守らなきゃいけないことくらい
分かんだろ！！なんでっ…なんで…！！」
え…どういうこと？？
慧「薮は！！JUMPに必要だろ！みんなが慌てふためく中、止めてくれんのは誰だよ！！
っ……お願いだから、もうこれ以上壊さないで…」
「あっ、伊野尾ちゃん！！」
いったいどういうことだ？
俺を、騎士だと思い込んでる？なんで？
……何かを聞いた？
大ちゃんとの、会話…とか？
大「あれっ……伊野ちゃんは…？」
俺が頭を抱えてると、伊野尾ちゃんを探しに来たのだろう大ちゃんが汗だくになりながらやってきた。
「……騎士、だと思われてる」
大「は…？俺が？」
「違う、俺…。伊野尾ちゃんに。」
大「なんで？どういうこと？」
＿＿＿
大「なるほど……どこで知ったんだろう。」
「わからないけど…あ、あと昨日人狼が部屋に来たんだ。なのに生きてる。なんでだろう…。」
大「……でも、このままやり通せば。」
「え…？どういうこと…？」
大「伊野ちゃんにこのまま山田が騎士だと思い込ませておけば、上手く主催者を落とせるかもしれない。」
「……どうやって？」
それ、俺のリスク高くならない？
大「もし仮に伊野ちゃんが人狼だったとして、
山田を殺そうとするならば俺が守ればいい。
そして伊野尾ちゃんの人狼だって言う事実も明らかになる。主催者も絞れる。」
「そ、れはあまりにもリスクが高過ぎない…」
大「そうなったら俺が死ぬだけだね。」
「…てめぇの命くらいもっと大事にしろよ！！！
次殺されるのが俺か大ちゃんかもしれないんだよ！？」
大「それくらい分かってる。」
「分かってない！！
そんなの、主催者を見つける以前の問題だ……」
俺は怒りを沈められず、屋上を出た。
分かってる。
大ちゃんが俺を守ろうとしてくれてることも
このゲームに真剣なことも。
ただ
ただ、無性に悔しくてイライラした。
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薊(プロフ) - すずねっさん» ありがとうございます！そう言っていただけて嬉しいです！続編もお楽しみに！！ (2019年7月6日 8時) (
レス) id: 5e45e39afe (このIDを非表示/違反報告)
薊(プロフ) - ふうりん☆さん» ありがとうございます！ (2019年7月6日 7時) (レス) id: 5e45e39afe (このIDを非表示/違反報告)
すずねっ - とても面白いお話でした！予測の出来ない結末でしたね。考察のし甲斐があって実際にやってるみたいでしたよ！お疲れ様でした。続編楽しみにしております！がんばって下さい (2019年7月5日 23時) (レス) id: 58376c201f (このIDを非表示/違反報告)
ふうりん☆(プロフ) - とても面白いです！続編待ってます♪ (2019年7月2日 23時) (レス) id: 1df8132a49 (このIDを非表示/違反報告)
薊(プロフ) - はるきさん» ありがとうございます！次も、もちろん9人参加です！是非楽しみにしててください！ (2019年7月2日 21時) (レス) id: 5e45e39afe (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：薊 | 作成日時：2019年2月18日 14時
