magical.95 大貴side ページ9
大貴side
ー調理場ー
光くんが何か言ってきたけど、上手く聞き取れなかった。
有岡「…？了解です。」
曖昧に返事をして調理場を出た。
荷物用のエレベーターに乗り、最上階へ向かう。
このエレベーターの使用に、IDやパスワードは必要なさそうだな。
チーン
最上階に着いた。
エレベーターのちょうど裏側が会議室のはず…。
と。
「〜〜。」
有岡「！」
話し声が聞こえて、咄嗟に廊下の曲がり角に隠れる。
会議室のドアが開き、数人の仮面の男たちが出てきた。
服装の感じからして、どうやら組織の幹部たちらしい。
そっと耳をすます。
「そういえば、また一人死んだんですってね。」
…なんの話？
「しかも、実験はまた失敗だったとか。」
「まあ、どうせ
実験？
人造人間…？
…あ、こっちに来る。
俺はたった今来たように見せかけて、廊下の角を曲がった。
有岡「遅くなって申し訳ありません。」
「おお、ランチか。せっかくだし会議室で食べていきましょう。」
「そうですね。」
俺はにこやかな笑みを浮かべて、部屋の中へ食事を運んだ。
「もういい、下がってくれ。」
有岡「失礼いたします。」
一礼してドアを閉める。
なんの話かはわかんなかったけど、誰かに伝えておいた方がいいよな。
エレベーターで調理場があるのとは別の階に降り、辺りを見回す。
…いたいた。
組員に化けた知念が、他の組員と一緒にこちらへ歩いてくる。
向こうも俺に気づいたっぽい。
有岡「お疲れ様です。(
声を出しながら、口パクで別のことを言う。
俺の地味〜な特技、腹話術だ。
知念「！」
俺の口の動きを読んだ知念がわずかに頷いた。
「ん、ファルコンじゃねぇか。こんなとこでなにやってんだ？」
後ろから聞こえた声に振り返ると、料理人の１人が不思議そうに見ていた。
有岡「っ、え？調理場ってこの階じゃありませんでしたっけ？」
「違うぞ！ったく、これだから新人は…。」
危ね。バレなくてよかった…。
俺はその人と一緒に調理場へ戻った。
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楓菟 - とても面白かったです。更新を待っています。いつ更新されますか？ (2020年4月9日 21時) (
レス) id: ded5916e49 (このIDを非表示/違反報告)
ゆうみ(プロフ) - すごく面白かったです！この後のお話がとても気になります！更新お待ちしてます！ (2019年5月9日 21時) (レス) id: bea5fb83fd (このIDを非表示/違反報告)
amin(プロフ) - はじめまして！ この後の展開がすごく楽しみです！有岡くんの魔術や伊野尾くんの過去、更新楽しみにしています！ (2019年3月27日 14時) (レス) id: 5b4e603a58 (このIDを非表示/違反報告)
桃猫 - 初めまして、桃猫です。いつも楽しく読んでいます。この後の展開もすごく楽しみ、、、！LOVE 米様のペースで更新頑張ってください！楽しみに待っています。 (2019年3月25日 17時) (レス) id: 86491a5112 (このIDを非表示/違反報告)
LOVE米(プロフ) - NMダイキング担さん» 以前もメッセージいただきましたよね！引き続きの応援ありがとうございます。。更新頑張ります！ (2019年3月10日 1時) (レス) id: a6c899cc1c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：LOVE米 | 作成日時：2019年3月3日 0時
