magical.108 FUNK 雄也side ページ22
雄也side
ー組織内・廊下ー
ビーッ ビーッ ビーッ
甲高いブザーの音が建物内に響き渡る。
飼育員「裏切り者が出たのか！？」
飼育員「くっそぉ…誰だ！正直に言え！！」
彼らの怒号も響き渡り、驚いた動物たちがキィキィと鳴き騒いでいた。
まさに大惨事、って感じ。
…いや、一番大惨事なのは俺の頭の中か…。
飼育員「お前ら落ち着け！冷静に考えて、一番怪しいのは新人のラピッドだろ！」
ピッと指を刺されて肩が跳ねる。
高木「は、はぁ！？俺じゃないっすよ！」
飼育員「なら証拠見せてみろ！」
証拠って…。
冷や汗をかいていると、横から声が。
飼育員「いや、ラピファイはドラゴンに懐かれただろ。それが証拠になるんじゃないの？」
飼育員「じゃあ…ファンク、お前が裏切り者だな！」
飼育員「は！？いや、俺はラピファイは違うって言っただけで…」
飼育員「だったらテメェが証拠見せな！」
男はそう言うと、俺を庇ったファンクって飼育員の胸ぐらをつかんだ。
飼育員「なぁファンク。お前いつまで経っても、どの動物にも懐かれないじゃねぇか！それが裏切り者の証拠だ！」
飼育員「そ、それは…たまたまだっつうの！もうすぐ懐かれる予定なんだよ！」
…これは止めた方がいいのか…？
いやでも敵だし、俺から疑いが逸れるんだし好都合…？
でもでも、俺のことを庇ってくれたんだから恩は返しておいた方がいいんじゃ…？
悩んでいると、ファンクって飼育員が掴みあっていた手を無理矢理離し…
飼育員「あぁもう面倒臭いなっ！全員、黙れ！！」
叫んだ瞬間。
パァァァァアッッ
緑色の光が視界を埋め尽くした。
なんだ、この魔法…！
目を押さえていると、耳元で声が。
飼育員「大丈夫だ、ラピファイ。この"
ラピファイ呼び……ってことは、ファンクさん？
光がおさまったのを感じて目を開けると、
周りにいた飼育員たちが、全員床に倒れていた。
高木「…え、えぇ！？」
飼育員(？)「ラピファイ…じゃなかった、たかぎ！今のうちに逃げるよ！」
"ぎ"じゃなくて"き"だから…って、え、なんで俺の名前知ってんの…！？
でも助けてくれたし、悪い人じゃない、よね？
その人が走り出したから、慌てて後を追いかけた。
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楓菟 - とても面白かったです。更新を待っています。いつ更新されますか？ (2020年4月9日 21時) (
レス) id: ded5916e49 (このIDを非表示/違反報告)
ゆうみ(プロフ) - すごく面白かったです！この後のお話がとても気になります！更新お待ちしてます！ (2019年5月9日 21時) (レス) id: bea5fb83fd (このIDを非表示/違反報告)
amin(プロフ) - はじめまして！ この後の展開がすごく楽しみです！有岡くんの魔術や伊野尾くんの過去、更新楽しみにしています！ (2019年3月27日 14時) (レス) id: 5b4e603a58 (このIDを非表示/違反報告)
桃猫 - 初めまして、桃猫です。いつも楽しく読んでいます。この後の展開もすごく楽しみ、、、！LOVE 米様のペースで更新頑張ってください！楽しみに待っています。 (2019年3月25日 17時) (レス) id: 86491a5112 (このIDを非表示/違反報告)
LOVE米(プロフ) - NMダイキング担さん» 以前もメッセージいただきましたよね！引き続きの応援ありがとうございます。。更新頑張ります！ (2019年3月10日 1時) (レス) id: a6c899cc1c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：LOVE米 | 作成日時：2019年3月3日 0時
