magical.42 慧side ページ43
慧side
カラカラカラカラ…
夜道に響くのは、五人で引いてる荷台の音。
・・・あのあと目覚めると、周りの人からの拍手喝采が沸き起こっていた。
わけも分からず一緒になって拍手してた俺たちに、群衆の一人が説明してくれた。
どうやらあの水の手の魔物・ロラマンは海の暴れん坊で、付近に住んでいた漁師たちは迷惑を被っていたんだそう。
お礼だって言ってありとあらゆる高級な海産物が目の前に積まれ、気づけば荷台二つ分の大荷物になっていた。
嬉しいけど重い…。
すごく長く感じた道のりを経て、ようやく屋敷についた。
「「「ただいま〜」」」
休暇のはずがクタクタの我ら。
ドアを開けると、漂ってきた違和感。
岡本「おかえり!ってなにその大荷物…。」
高木「それよりなんか焦げ臭くね?」
岡本「…そ、そう?」
見るからになんかやらかしてんな。
ニオイの源であるキッチンを覗くと、
知念「おかえり。いやー、二人のおかゆ作ろうと思ったんだけど…」
土鍋には、おこげのついた美味しそうなご飯が。
伊野尾「…知念、褒めてつかわす」
知念の頭をわしゃわしゃ。
知念「ありがと」
岡本「やめといた方がいいって言ったのに…」
八乙女「おかゆ作ってて何をどうしたらおこげご飯になるわけ?」
薮「俺風呂入ってくるわ」
高木「この流れで!?…有岡くん、口開けて」
有岡「あー…あ?う、う、うぅ!?」
おかゆ用の梅干しに悶絶する大ちゃん。
ガチャッ
山田「うるせぇなぁ…なんだよ、みんな帰ってたの?おかえり。」
裕翔「あ、おこげのついた炊きたてご飯の匂い。」
寝ぼけまなこの裕翔が凄まじい嗅覚を発揮。さすがだわ。(笑)
寝癖をつけた山田が腕まくりをして、キッチンに立った。
山田「せっかく知念が美味しいご飯炊いてくれたし、何か作りますか。」
頂いたご馳走はまた今度ね、と言って、パパッと簡単な炒め物を作っていく。
ソファで少し待ってたら、食欲をそそるいい香りが…。
山田「あり合わせで超てきとーだけど、こんなので良ければどーぞ。」
「「「いただきます!!」」」
お茶碗にごはんを盛って準備万端だった俺たちは、山田シェフオリジナルの炒め物に一斉に飛びかかった。
山田「落ち着いて食え!(笑)」
だって美味いんだもん。
・・・余談だが、ひとっ風呂浴びて牛乳を2秒で飲み干したアイツは炒め物の存在を知らないまま寝た、らしい。
《休暇編:完》
magical.43 今更ながら 大貴side→←magical.41 侑李side
385人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「Hey!Say!JUMP」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
LOVE米(プロフ) - やまびこさん» メッセージありがとうございます!!とても嬉しいです。頑張ります(*^^*) (2019年1月16日 20時) (レス) id: a6c899cc1c (このIDを非表示/違反報告)
やまびこ(プロフ) - 魔法系も大好きなので本当に楽しく読ませていただいてます。更新されるのを楽しみにしているので、無理せず頑張ってください! (2019年1月16日 18時) (レス) id: e5bd4b82b6 (このIDを非表示/違反報告)
やまびこ(プロフ) - はじめましてこんにちは!更新停止してる間に読んで好きになって、いつか再開してくれたらなぁ…なんて思っていると、どんどん面白いお話が更新されていてとても嬉しいです!私は伊野尾くんが好きですが、バランスよくメンバーが出ているのも面白いと思います! (2019年1月16日 18時) (レス) id: e5bd4b82b6 (このIDを非表示/違反報告)
LOVE米(プロフ) - ちなみに、すでに結末まで構想してありますので今度こそ最後まで描き切りたいと思っています! (2019年1月3日 17時) (レス) id: a6c899cc1c (このIDを非表示/違反報告)
LOVE米(プロフ) - 更新が非常に遅くなって本当に申し訳ありません。これからはちょくちょく更新していきたいと思いますので、どうかよろしくお願いします。 (2019年1月3日 17時) (レス) id: a6c899cc1c (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:LOVE米 | 作成日時:2014年12月27日 19時