magical.38 Sea 宏太side ページ39
宏太side
伊野尾「俺、いいこと思いついたかもしれない…」
伊野尾はそう言って、水の手の動きを観察しだした。
奴が海の中に消えた、一瞬。
それを見計らい、海に手を向け、海の表面全体を凍らせた。
なるほど！こうすれば、あの水の手は水面から出ることが出来ない。
時折氷が揺れているのは、氷の下で奴が暴れてるからだろう。
伊野尾「これでしばらく時間が稼げるはず。」
知念「ナイスいのちゃん！宏太、もう一度やってみて。」
俺は、もう一度光にテレパシーを送る。
…ピシッ
伊野尾が張った氷にヒビが入った。
薮「…繋がらない。」
もう一度、送る。
ピシッピシィッ
音は、徐々に大きくなっていく。
高木「どう？」
薮「くそ、全然届かない…！」
ヒビはどんどん広がり、視界に映る海全体にヒビが入った。
有岡「やばいっ…」
やっぱりダメかと思った、その時。
薮「ッ」
頭痛。光の方からテレパシーが来た！
八乙女『薮！』
薮『おまえなぁ、いきなりテレパシー切りやがっ、「おわっ！！」』
ついに、魔物が氷を突き破って出現。
なんとか全員避け、伊野尾と高木が臨戦態勢に入った。
岡本『今どこにいるの？』
有岡『南にある海。なんか変な魔物に目付けられちゃって、危機的状況…。』
八乙女『俺たちは人間街の外れにある森にいるぞ。」
街に行ってたんじゃないのか？
とにかく、今から来るんじゃ時間がかかりすぎるな…。
髪を、柔らかな風が撫でた。
そんなに遠い距離でもないし、
薮『迎えに行くからそこで待ってろ！』
俺は瞬間移動した。
漂うハーブの香り。
目の前には、爽やかとは裏腹な汗だくの二人が立っていた。
マジで何があったのか気になるけど、今はこっちだ。
薮「ほら、手を…」
岡本「あーちょっと待って！」
圭人がハッとして、後ろにいた黒いおばけに向き直る。
なにこいつ。魔物？
そして圭人が手にしたのは、光が持ってたラムネ…。
岡本「…トクトリ、このラムネ全部あげるから、この女の子にもう一回取り憑いて家に帰してあげて。」
二人はトクトリ(？)が頷いた(ような気がした)のを確認し、俺の手を握った。
…いや、マジでなにがあったんだ？
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LOVE米(プロフ) - やまびこさん» メッセージありがとうございます！！とても嬉しいです。頑張ります(*^^*) (2019年1月16日 20時) (
レス) id: a6c899cc1c (このIDを非表示/違反報告)
やまびこ(プロフ) - 魔法系も大好きなので本当に楽しく読ませていただいてます。更新されるのを楽しみにしているので、無理せず頑張ってください！ (2019年1月16日 18時) (レス) id: e5bd4b82b6 (このIDを非表示/違反報告)
やまびこ(プロフ) - はじめましてこんにちは！更新停止してる間に読んで好きになって、いつか再開してくれたらなぁ…なんて思っていると、どんどん面白いお話が更新されていてとても嬉しいです！私は伊野尾くんが好きですが、バランスよくメンバーが出ているのも面白いと思います！ (2019年1月16日 18時) (レス) id: e5bd4b82b6 (このIDを非表示/違反報告)
LOVE米(プロフ) - ちなみに、すでに結末まで構想してありますので今度こそ最後まで描き切りたいと思っています！ (2019年1月3日 17時) (レス) id: a6c899cc1c (このIDを非表示/違反報告)
LOVE米(プロフ) - 更新が非常に遅くなって本当に申し訳ありません。これからはちょくちょく更新していきたいと思いますので、どうかよろしくお願いします。 (2019年1月3日 17時) (レス) id: a6c899cc1c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：LOVE米 | 作成日時：2014年12月27日 19時
