magical.37 Town 圭人side ページ38
圭人side
八乙女「…おいトクトリ、なんでその子に取り憑いて、裕翔を刺した？正直に答えたらこれあげる。」
光くんが突き出した手には、さっき駄菓子屋さんで購入したラムネ。
岡本「いや、利益って言ってもさすがにそれは」
トクトリ『"ロラマン"が、やったら海魚くれるって言うから。』
岡本「答えちゃうんだ…」
トクトリは光くんの掌に絡みつくと、ラムネを一粒取り込んだ。
顔はないけど、満足げな雰囲気が伝わってくる。
八乙女「"ロラマン"って誰だよ。ほらほらもう一粒やるからさ。」
トクトリ『知り合いの魔物。海にいくといつもいるよ。水で出来た、ニンゲンの手みたいな奴。』
また一粒取り込む。
岡本「なんでそいつはそんなことを言ったの？」
トクトリは首(？)を傾げた。
トクトリ『さあ、よく知らない。
なんか、住処を荒らしたやつらを確実に始末したいから、応援を呼ばれないようにする、って言ってたな。』
岡本「めっちゃ詳しいじゃん…」
ん？ていうか、海？
さっきの薮くんからのテレパシーが頭をよぎった。
スルーしちゃったけど、今思うとすごく必死だった気がする。
そしてトクトリは、『海にいる魔物が、住処を荒らした人を確実に倒すために、応援を呼ばれないようにする』って言った。
岡本「・・・。」
光くんも同じことを思ったみたいで、顔を見合わせる。
八乙女「…ロラマンの住処を荒らした奴らってのがどんなのか、その魔物から聞いてるか？」
光くんが無言で差し出したラムネをまた取り込むトクトリ。
トクトリ『五人の男だって言ってたな。
のっぽ、チャラ男、色白、あとはチビが二人。』
八岡「「やっぱり！！」」
薮くんからのテレパシーはうんちくではなく、ロラマンを倒すための応援要請だったということだ。
でも俺たちは、山ちゃんとゆうてぃのことに必死すぎて応援に応えなかった。
完全に、ロラマンの策にはまってたんだ。
光くんが急いで目を閉じた。
magical.38 Sea 宏太side→←magical.36 Town 圭人side
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 385人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「Hey!Say!JUMP」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
LOVE米(プロフ) - やまびこさん» メッセージありがとうございます！！とても嬉しいです。頑張ります(*^^*) (2019年1月16日 20時) (
レス) id: a6c899cc1c (このIDを非表示/違反報告)
やまびこ(プロフ) - 魔法系も大好きなので本当に楽しく読ませていただいてます。更新されるのを楽しみにしているので、無理せず頑張ってください！ (2019年1月16日 18時) (レス) id: e5bd4b82b6 (このIDを非表示/違反報告)
やまびこ(プロフ) - はじめましてこんにちは！更新停止してる間に読んで好きになって、いつか再開してくれたらなぁ…なんて思っていると、どんどん面白いお話が更新されていてとても嬉しいです！私は伊野尾くんが好きですが、バランスよくメンバーが出ているのも面白いと思います！ (2019年1月16日 18時) (レス) id: e5bd4b82b6 (このIDを非表示/違反報告)
LOVE米(プロフ) - ちなみに、すでに結末まで構想してありますので今度こそ最後まで描き切りたいと思っています！ (2019年1月3日 17時) (レス) id: a6c899cc1c (このIDを非表示/違反報告)
LOVE米(プロフ) - 更新が非常に遅くなって本当に申し訳ありません。これからはちょくちょく更新していきたいと思いますので、どうかよろしくお願いします。 (2019年1月3日 17時) (レス) id: a6c899cc1c (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：LOVE米 | 作成日時：2014年12月27日 19時
