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magical.32 Sea 宏太side ページ33

宏太side

水で出来た大きな手。


これ、魔物…!?


大きな水の手は、声を発する。





『誰ダ…私ノ住処(すみか)ヲ荒ラス奴ハ…』





有岡「なにコレ!?」


海から上がった大ちゃんが叫ぶ。


どうやら、この海はこの魔物の縄張りだったらしく、怒らせてしまったようだ。


住処を荒らしていたつもりは毛頭無いけど、とにかく謝らないと。


いちいち戦ってたらキリがないからね。穏便にすませられるなら、そうする。


休暇中だから働きたくないっていうのもあるけど。


薮「勝手に住処に入って悪かった!かき氷やるから許してもらえないか?」


知念「それ僕のなんだけど」


『…貰オウ』


まさかの貰ってくれた!





…けど、魔物がかき氷を大きな手で触った途端。





ピシリッ





高木「げ」


魔物の指先、ちょっと凍っちゃった。


もう一度言うが、魔物の手は水で出来ていたのだ。





『………』


有岡「あ、あの…?」








『………許さんッ!!!』


「「「うわぁぁぁあ!!!」」」





砂浜、猛ダッシュ。


上から降ってくる手、手、手。


伊野尾「ここに来て天然出すなよ薮ぅ!!」


薮「すまん、手元に海パンとかき氷しかなかった。」


知念「だからアレ僕のなんだけど」


高木「海パンあげるわけにはいかないしね…」


有岡「ちょ、なにこのお家感満載なほんわかトーク!今すごい危ない状況なのわかってる!?」


「「「現実逃避」」」


有岡「あぁもう!!」








騒ぎながらも、大きな手の攻撃をギリギリで避けていく。


伊野尾「はっ!」


ピシッ
バシャァァンッ


伊野尾が手を凍らせるも、すぐに別の海面から手が出てきた。


高木「なんだこいつ、この海のどこからでも出現できんの!?」


知念「…一瞬で海の水から体を創り出してる。だから、攻撃された体を捨ててすぐに新しい体を生成できるんだ!」


なんだそれ、一撃で倒さない限り不死身ってことかよ…。


薮「このままだと体力消耗でやられるぞ。くそ、光がいれば一発で倒せるのに…!」


雷属性の光は水属性の魔物に強い。相手が水そのものなら、一撃だろう。


有岡「ならテレパシーで…」


伊野尾「相手を思い浮かべてる間に潰されるよ!」


こういう時に限って海風は吹いてなくて、瞬間移動もできない。







となれば、手はひとつ。







薮「とにかく、一人だけでも砂浜から抜け出す為の隙を作ろう。そして、テレパシーで光を呼ぶ!」


「「「了解!」」」

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LOVE米(プロフ) - やまびこさん» メッセージありがとうございます!!とても嬉しいです。頑張ります(*^^*) (2019年1月16日 20時) (レス) id: a6c899cc1c (このIDを非表示/違反報告)
やまびこ(プロフ) - 魔法系も大好きなので本当に楽しく読ませていただいてます。更新されるのを楽しみにしているので、無理せず頑張ってください! (2019年1月16日 18時) (レス) id: e5bd4b82b6 (このIDを非表示/違反報告)
やまびこ(プロフ) - はじめましてこんにちは!更新停止してる間に読んで好きになって、いつか再開してくれたらなぁ…なんて思っていると、どんどん面白いお話が更新されていてとても嬉しいです!私は伊野尾くんが好きですが、バランスよくメンバーが出ているのも面白いと思います! (2019年1月16日 18時) (レス) id: e5bd4b82b6 (このIDを非表示/違反報告)
LOVE米(プロフ) - ちなみに、すでに結末まで構想してありますので今度こそ最後まで描き切りたいと思っています! (2019年1月3日 17時) (レス) id: a6c899cc1c (このIDを非表示/違反報告)
LOVE米(プロフ) - 更新が非常に遅くなって本当に申し訳ありません。これからはちょくちょく更新していきたいと思いますので、どうかよろしくお願いします。 (2019年1月3日 17時) (レス) id: a6c899cc1c (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:LOVE米 | 作成日時:2014年12月27日 19時

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