magical.17 大貴side ページ17
大貴side
有岡「…よし、」
なんとか氷水を用意して、浸したタオルを二人のおでこに乗せた。
ベッドに寝ている二人は苦しそうに呻いてるけど、さっきまでよりはマシになったように見える。
ここは、救護室。
色々な薬品といくつかのベッドがあって、知念の魔法じゃ治せないような怪我や病気になった時に使う部屋だ。
屋敷に似合わず近未来的な空間になってて、ドアとかも自動で開く。まるでSF…ちょっとカッコいい。
ウィーン
ドアが開いて、白衣を着た知念が入ってきた。
知念「原因がわかったよ。毒だ。」
岡本「毒…！？」
知念「ほら、ここ見て。」
知念が指差したのは、ふたりの首筋。
よく見ると、赤いマークみたいなのが付いてる。
知念「それは、"ブランシュネージュ"っていう毒を服用した時に出る痣なんだ。本でしか見たことなかったからビックリしたけど…。」
ブランシュネージュ…やけにオシャレな名前の毒だな。
知念「ブランシュネージュは、"白雪姫"って意味だよ。毒リンゴに含まれる毒だ。」
え！？
高木「どどど毒リンゴ！？そんなもの本当にあんの？」
知念「表の市場で出回ることはまずないね。白雪姫の時代に魔女が作った毒リンゴの余りをくすねた盗人がいて、その子孫が代々育ててるって噂だよ。」
中島「もしかして、床に落ちてたリンゴが…？」
知念「かじった跡もあったし、間違い無いと思う。」
そうなんだ…。
でも、どうしてそんなものがこの家にあったんだろう。
知念「で、ここからが本題。僕の魔法じゃ、植物の毒は消せない。」
知念の治癒の魔法は、高木が使うような魔法の毒なら消すことができる。
でも、動物や植物の毒は魔法をかけるだけじゃ、苦痛は和らいでも、完全に消滅させることはできないんだ。
中島「つまり、解毒剤が必要なんだね。」
知念「そういうこと。…でも珍しい毒だし、家にある薬品だけじゃ作れないんだよ。だから、みんなに採ってきてもらいたいんだけど…」
山田「わかった。何を採ってくればいいの？」
知念「"タルトグラス"っていう草を、6本。屋敷の目の前の森の、川の近くに生えてると思う。」
知念が差し出した写真に写ってるのは、お皿みたいな形の葉がついた小麦色の草だ。
知念「あ、こげ茶色のは枯れてるやつだから、気をつけて！」
有岡「了解。行ってきます！」
岡本「二人のことよろしく！」
知念がラジャーしてるのを見て、屋敷を飛び出した。
magical.18 宏太side→←magical.16 雄也side
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 385人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「Hey!Say!JUMP」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
LOVE米(プロフ) - やまびこさん» メッセージありがとうございます！！とても嬉しいです。頑張ります(*^^*) (2019年1月16日 20時) (
レス) id: a6c899cc1c (このIDを非表示/違反報告)
やまびこ(プロフ) - 魔法系も大好きなので本当に楽しく読ませていただいてます。更新されるのを楽しみにしているので、無理せず頑張ってください！ (2019年1月16日 18時) (レス) id: e5bd4b82b6 (このIDを非表示/違反報告)
やまびこ(プロフ) - はじめましてこんにちは！更新停止してる間に読んで好きになって、いつか再開してくれたらなぁ…なんて思っていると、どんどん面白いお話が更新されていてとても嬉しいです！私は伊野尾くんが好きですが、バランスよくメンバーが出ているのも面白いと思います！ (2019年1月16日 18時) (レス) id: e5bd4b82b6 (このIDを非表示/違反報告)
LOVE米(プロフ) - ちなみに、すでに結末まで構想してありますので今度こそ最後まで描き切りたいと思っています！ (2019年1月3日 17時) (レス) id: a6c899cc1c (このIDを非表示/違反報告)
LOVE米(プロフ) - 更新が非常に遅くなって本当に申し訳ありません。これからはちょくちょく更新していきたいと思いますので、どうかよろしくお願いします。 (2019年1月3日 17時) (レス) id: a6c899cc1c (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：LOVE米 | 作成日時：2014年12月27日 19時
