magical.16 雄也side ページ16
雄也side
八乙女「俺フルーツ切ってくる。」
伊野尾「じゃあ俺もつまみ食いしに行く。」
八乙女「ついて来んな！」
二人が笑いながら席を立ち、ダイニングの裏にあるキッチンへ向かった。
ガタンッ
高木「え？」
しばらくお喋りして待っていると突然、背後から何か大きな音がした。
知念「なに？大丈夫、二人とも…ーーー！？」
キッチンを見に行った知念が、言葉を止めた。
急いでみんなで行くと
床に散らばった真っ赤なリンゴ
ナイフは持ち主の手を離れ、キッチンの隅に転がっている
そして、
伊野尾くんと光くんが、倒れていた。
薮「伊野尾！！光！！おい、目開けろ、」
中島「落ち着いて薮くん！とにかく広いところに、」
知念「まさか…いやでも、どうして…？」
二人とも目は硬く閉じ、頬を紅潮させ荒い息を吐いていた。
突然のことに、みんなパニックになっている。
いつもまとめ役の薮くんは裕翔に抑えられていて、とても冷静な判断ができる状態じゃなさそうだ。
こんな時、年上の、俺が、しっかりしないと、
高木「み、んな。・・・山田！圭人！二人を救護室のベッドに運ぶんだ。
知念、お前は原因を調べて欲しい。
有岡くんは急いで氷水とタオルを用意して。」
みんな一瞬驚いた顔を見せたけど、すぐに頷いた。
山岡「「わかった！」」
知念「なんとかやってみる。」
有岡「氷、氷…製氷皿あったかな、」
みんな指示通りに行動を開始してくれた。
頼りになる年下だらけで助かった…。
中島「薮くん！心配なのはわかる。だけど今は落ち着いて、二人の様子を見ないと…」
薮「……あぁ…。ごめん、取り乱した…」
薮くんは顔をしかめると、裕翔に謝って座り込んだ。
幼馴染の二人が倒れたんだ。無理もないと思う。
中島「俺、大ちゃん手伝ってくるね。
・・・さっきの雄也、超頼りになるお兄ちゃんだったよ。」
高木「…ありがと。」
裕翔は掛かっていたタオルを掴んで救護室へ走っていった。
薮「ごめん、高木……。」
高木「気にしないでいいから、しばらくここで休んでて。二人のことは俺たちに任せてよ。」
薮「悪いけど、そうさせてもらうわ…」
そう言って薮くんはソファに横たわった。
…さっきの一瞬だけでも実感したけど、まとめ役ってすごく大変。
薮くんはいつもこんな感じなのかな…。
寝息を立て始めた彼にブランケットを掛け、俺も救護室に急いだ。
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LOVE米(プロフ) - やまびこさん» メッセージありがとうございます！！とても嬉しいです。頑張ります(*^^*) (2019年1月16日 20時) (
レス) id: a6c899cc1c (このIDを非表示/違反報告)
やまびこ(プロフ) - 魔法系も大好きなので本当に楽しく読ませていただいてます。更新されるのを楽しみにしているので、無理せず頑張ってください！ (2019年1月16日 18時) (レス) id: e5bd4b82b6 (このIDを非表示/違反報告)
やまびこ(プロフ) - はじめましてこんにちは！更新停止してる間に読んで好きになって、いつか再開してくれたらなぁ…なんて思っていると、どんどん面白いお話が更新されていてとても嬉しいです！私は伊野尾くんが好きですが、バランスよくメンバーが出ているのも面白いと思います！ (2019年1月16日 18時) (レス) id: e5bd4b82b6 (このIDを非表示/違反報告)
LOVE米(プロフ) - ちなみに、すでに結末まで構想してありますので今度こそ最後まで描き切りたいと思っています！ (2019年1月3日 17時) (レス) id: a6c899cc1c (このIDを非表示/違反報告)
LOVE米(プロフ) - 更新が非常に遅くなって本当に申し訳ありません。これからはちょくちょく更新していきたいと思いますので、どうかよろしくお願いします。 (2019年1月3日 17時) (レス) id: a6c899cc1c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：LOVE米 | 作成日時：2014年12月27日 19時
