JUMP−9人のHero−

magical.15 光side ページ15

光side

中島「ん、そういえば博士から手紙届いてたわ。コレ。」


パンをかじりながらテーブルの真ん中に置かれた手紙を読むと、


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Hey!Say!JUMPへ


最近、珍種の魔物が人々に悪さをしているらしい。多くの人が昏睡状態に陥ってる。

名前は"ナイトメア"。姿形も攻撃方法もわかっていないが、とにかく襲われないように気をつけろ。

もし遭遇することがあったら必ず退治するんだ。それが今回のミッションだよ。

頼んだぞ。


博士

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依頼書か。


八乙女「ナイトメアね…パスタ美味ぇ！」


薮「どんな奴なんだろうな。見た目わからないのに退治って言われてもなぁ…スープあまーい。」


有岡「でも昏睡状態って結構な大ごとだし、出来ることはしようよ。山田の料理人魂が光ってるね！」


すると、山田が大ちゃんの言葉を完璧にスルーして、一冊の本を出してきた。


ーーーーー＊

ナイトメア

悪夢が実体化した魔物。人の夢に侵入・支配して悪夢を見せ、現実世界にまで影響を与える。
個体によって性格が異なり、見せる悪夢もバラバラである。
また、伝説上の魔物・ユメバクが食べているのがナイトメアであるという説もある。

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伊野尾「なにこれ。どこで調べたの？」


山田「人間界の本屋に魔物図鑑っていうのがあってさ。買っといてよかった。」


俺たち魔法使いがいるのは魔界、普通の人間が暮らすのが人間界。たまに魔法をロックして遊びに行くんだよね。


岡本「山ちゃん、魔物好きだもんね。」


高木「でもさぁ、人間界のこういうのって、人が考えた空想上のモノだって聞いたことあるよ？」


たしかに。だって、人間界には魔物なんて存在しないんだから。

いたとしても、人間に化けていない限りは人間にその姿が見えることはない。


知念「いや、そうとも限らないんじゃない？」


中島「なんで？」


知念「人間界で語られてる魔物って、昔の人が実際に見聞きしたことを元に造形されてるらしいんだ。だから、ヒントになるかも。」


なるほど…。


薮「ひとまず、唯一の手がかりであるコレを元に調査していこう。」


岡本「nightmare(ナイトメア)、"悪夢"……なんか怖いね。悪夢が実体化とか」


有岡「ユメバクが勝手に食べてくれたら楽なのになー」


さて、俺はそろそろデザートのリンゴでも剥いてくるか。


こんな感じで、俺たちはいつも通り気楽に考えていた。


魔の手がすぐそばに迫っていることにも気づかずに……。

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