magical.13 宏太side ページ13
宏太side
目を開けると、360度どこを見ても真っ白な部屋にいた。
感覚的にわかる。これは、夢だ。
『やあ。』
声がして、振り返る。
そこにいたのは、白い仮面をつけた人だった。
すらりと伸びた背に、燕尾服を着ている。
薮「誰?」
『そうだな、こんな見た目だし、白仮面とでも呼んでくれ。
なぁ、ゲームをしないか?』
薮「ゲーム?」
『なぁに、簡単なスゴロクだよ。こんなとこにいてもどうせ暇だろう。やらないか?』
薮「まぁ、いいけど…」
…こいつは魔物なんだろうか。
だとしたら、相当変わったヤツだ。夢で遊びに誘ってくるなんて聞いたことがない。
山田あたりなら知ってるのかな。
『正解!私は魔物だよ。』
薮「えっ?」
心を読まれた?
『おっとすまない。ここは私の世界なのでな。君の"声"は全て筒抜けなんだ。』
『怖いだろう。構わない、恐れられるのには慣れている。』
『嫌な夢だなんて、酷いこと考えるなぁ。私は君と遊びたいだけなんだが。』
どんどん読まれる心。
俺の脳内で展開していることのはずなのに、ものすごい気分の悪さ。
早く目覚めないかな、俺…
『さっきも同じこと考えてたね?よしわかった。ゲームを始めよう。楽しいことをすれば君もこの世界が好きになるさ。』
この世界って…俺の脳内なんですけど…
白仮面が指をパチンと鳴らすと、立っていた白い床全体にうねうねと曲がった道が現れ、マス目がついた。
それぞれに文章や記号が書かれてる。本当にスゴロクをやる気らしい。
俺と白仮面が立つのは、"スタート!"と可愛らしく書かれた大きなマス。
『ルールは簡単、マスに書かれた指示に従いながら、先にゴールした方が勝ち。』
『これが君のサイコロだよ。さ、君から始めてくれ。』
俺は渋々サイコロを振る。
コロンと床に転がり、4つの点が見えたところで止まった。
俺は4つ目のマスに移る。
『ほら、指示をクリアしないと。』
下を見ると、マスに文章が書かれている。
内容に目を通し、
薮「…!?」
『そんなに驚いてくれるとは、嬉しいなぁ。それじゃ、続きはまた明日。』
そして、意識が遠のいていった。
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LOVE米(プロフ) - やまびこさん» メッセージありがとうございます!!とても嬉しいです。頑張ります(*^^*) (2019年1月16日 20時) (レス) id: a6c899cc1c (このIDを非表示/違反報告)
やまびこ(プロフ) - 魔法系も大好きなので本当に楽しく読ませていただいてます。更新されるのを楽しみにしているので、無理せず頑張ってください! (2019年1月16日 18時) (レス) id: e5bd4b82b6 (このIDを非表示/違反報告)
やまびこ(プロフ) - はじめましてこんにちは!更新停止してる間に読んで好きになって、いつか再開してくれたらなぁ…なんて思っていると、どんどん面白いお話が更新されていてとても嬉しいです!私は伊野尾くんが好きですが、バランスよくメンバーが出ているのも面白いと思います! (2019年1月16日 18時) (レス) id: e5bd4b82b6 (このIDを非表示/違反報告)
LOVE米(プロフ) - ちなみに、すでに結末まで構想してありますので今度こそ最後まで描き切りたいと思っています! (2019年1月3日 17時) (レス) id: a6c899cc1c (このIDを非表示/違反報告)
LOVE米(プロフ) - 更新が非常に遅くなって本当に申し訳ありません。これからはちょくちょく更新していきたいと思いますので、どうかよろしくお願いします。 (2019年1月3日 17時) (レス) id: a6c899cc1c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:LOVE米 | 作成日時:2014年12月27日 19時