04 ページ4
.
あの後、藤井くんから何件か連絡が入ったけどすべて無視。
もうなかったことにしよう。忘れよう。
ふう、と息をついてデスクについた時、
《小瀧さん、ちょっといいかな》
『はい?』
上司に呼ばれてデスクから離れる
《こちら、今日からうちの部署に移動してきた、藤井くん。
Aさんに慣れるまでついててもらおうと思って》
………嘘だ
こんな、運命みたいなことあるの?
って、26歳の私は運命なんて言っている場合じゃないのに
「Aちゃんやん!えっ、すごい偶然やなあ」
《知り合い?》
「はい、友達のお姉ちゃんで」
《へえ〜、それならちょうどよかった。
じゃ、小瀧さん、よろしくね》
そう言って上司は自分の仕事に戻ってしまった
『…よろしくお願いします』
仕事である以上、やらないわけにはいかない
「よろしく、Aちゃん」
『一応先輩なので敬語で、あと、ちゃん、じゃなくて、さん、でお願いします』
「そっか、たしかにタメ口じゃおかしいな」
すいません、って素直に謝れる藤井くんはやっぱり可愛い人だと思う
「でもびっくりやわ、Aさんと同じ会社やったなんて」
『そうですね』
「…なんかこの間と別人や」
『え?』
「もっと抜けてる子かと思っとった。」
……褒められてる?貶されてる?
『とりあえず、仕事の説明をします。まず…』
「真面目ちゃんや」
よし、決めた
私はこの子に余計な感情を一切持たない
弟のように扱う
私に年下を相手してる時間はないのだから
1405人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「ジャニーズWEST」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
有香(プロフ) - 続編楽しみにしてます! (2018年8月5日 23時) (レス) id: 44f2d4f6ef (このIDを非表示/違反報告)
舞香(プロフ) - シルフじゃなくて、シラフですよ! (2018年7月3日 23時) (レス) id: 1bd8f95c6b (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:ユウガオ | 作成日時:2018年6月23日 20時