ハニープードル【青】 (ページ2)

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職場では、仕事のできる女で通っている私。

でもそれは、なんだかレッテルを貼られているみたいで、疲れる。

常に完璧でいなきゃいけない気がして。

そんな私の週末の楽しみ、

残業もきっちり済ませていつものバーに向かう。

カランカラン、と音を鳴らして扉を開けると、微笑んでくれるバーテンダーの中間さん

黄「こんばんは、今日遅かったやん」

なんて、まるで待ち合わせでもしてたみたいに。

『残業してて、』

黄「は～、大変やな、いつものでええ？」

『うん、お願いします』

中間さんはすごくフレンドリーで、すぐに仲良くなれた。

しばらく中間さんに愚痴を零しながらお酒を飲んでると、音を立てて開く扉

黄「お、流星」

「あら、この店にお客さんおるなんて珍しい。」

黄「うっさいわ」

さりげなく私の隣に座ると、軽く会釈をしてくる流星と呼ばれた人

っ……。

息が止まるくらい、綺麗な顔

危ない危ない、一瞬落ちかけた

私はこんな所でゆっくり恋愛している暇なんてないんだから

さっさと安定した収入の人と結婚するんだから。

それに、この人なんだか遊んでそうだし。若そうだし。

うん、ダメ、不合格

なんて、私こそこんなイケメンくんからしたら即答の不合格でしょうよ

「なあ、お姉さん名前なんて言うん？」

『…小瀧Aです』

「……小瀧？小瀧………あ！」

突然大きな声を出すもんだから、驚く

「お姉さん、小瀧のお姉ちゃんちゃう？小瀧望！」

『え？そうだけど…なんで知ってるんですか？』

「俺、望と中学同じやった！俺が転校してもうて1年だけやったけど」

このイケメンが望の友達だなんて、世界は狭いな

「な、望元気？お姉さん、連絡先交換しようや」

なんの躊躇いもなく連絡先聞けるなんて、やっぱり若いなあ

仕方なく連絡先を教えると、ニコニコして携帯を眺めていた

……かわいい