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視線の先の、山本さんと藤井くん









未「流星、私のこと覚えてる?」









「……忘れるわけないやろ」









申し訳ないと思いつつも、耳を澄まして聞いてしまう2人の会話









未「ふふ、流星が私のこと忘れるわけないもんね?」









やっぱり2人は、知り合いだったんだ









未「ねえ、流星彼女おる?」







山本さんの質問に答えない藤井くん









未「どうせ、あれからできてないんでしょ?」









「……外回りやから行くわ」









不機嫌そうにそれだけ言ってオフィスを出ていった藤井くんを追いかける









このままじゃ、気になって仕事に集中できない









『藤井くんっ、』









「……Aさん」








『…えっと、いや、その……そ、外回り?』









なんて聞いたらいいのかわからない









「そうやけど、どうしたん?」









不思議そうに私を見つめる









山本さんとどんな関係なの?









たったそれだけだけど、なんだか複雑そうな2人を見たから、簡単に言えなくて









『いや、なんでもない、気をつけてね』









「……ごめん、ちょっとだけ」









ふわっと抱きしめられて、心地いい藤井くんの匂い。









『ちょ、藤井くん、』









「誰かに見られたらやばいなあ」









って全然やばいと思ってなさそうに笑う









「ほな、行ってきます」








私から離れた藤井くんが軽くあげた右手を掴む









『……頑張らなくていいんだからね』









2人の関係はわからないけど、藤井くんにとってこの再会がプラスではないことはわかる









私に今できることなんてないから。だからせめて









「どしたん?急に。ありがとう(笑)」









私に向けられるこの笑顔を信じて、いつか藤井くんが話してくれるまで待とうと思う

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有香(プロフ) - 続編楽しみにしてます! (2018年8月5日 23時) (レス) id: 44f2d4f6ef (このIDを非表示/違反報告)
舞香(プロフ) - シルフじゃなくて、シラフですよ! (2018年7月3日 23時) (レス) id: 1bd8f95c6b (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ユウガオ | 作成日時:2018年6月23日 20時

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