ビターステップ【緑】 (ページ4)

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あの人からメッセージが届いて数十分、カランカラン、とあの音が響く。

黄「いらっしゃいませ」

「どーも」

あまりにもしつこくメッセージが来るもんだから、仕方なく居場所を教えたら、来てしまった

まさか本当にくるなんて。この人はどれだけ暇なんだろう

黄「なあ、彼氏？」

ニヤニヤして、私にコソッとそう聞いてくる中間さん

『違います！ただの……ど、同僚です！』

しまった、と思った時にはもう遅い

隣の神山さんは、ニヤニヤして中間さんのことを見ていた

……バレた。私の好きな人。

黄「へえ、男前な同僚さんやね。」

「ホンマですか？うれしいな～」

なんて笑ってるこの男が憎い！！

数十分、なんとか耐えたものの、

『わ、私、明日早いのでそろそろ失礼します、ご馳走様でした』

お金をカウンターに置いて逃げるように立ち上がる

「ほな俺も帰ろ、ご馳走様でした」

一緒にいたくないのに、神山さんは店を出て付いてくる

「あれがお前の好きな奴ね～。」

そう言って意地悪な笑みを浮かべて

『なんで私に構うんですか、』

「お前おもろいやん、なんか」

『…最低！もう二度と会いませんから！ばーか！神山ばかひろ！』

溜まっていた怒りを爆発させて、早足で逃げた。

1度だけ振り返ってみると、神山さんは可笑しそうに笑っていた